今年も忘年会シーズンがやってきましたね。
忘年会といえば、普段の飲み会より盛大に催されることが多く、1年で最もたくさんの人と交流する飲みの機会です。
しかし、そんな忘年会は楽しい反面、セクハラの温床でもあります。
この記事では、忘年会で多いセクハラの7つのパターンとその対策をご紹介します。
忘年会でありがちなセクハラ事例7つ
1.ボディタッチをされる
頭をなでられる、手を握られる、脚を触られるなど、食事の席で隣に座った上司などに接触を伴う直接的なセクハラをされることが多いです。
【ボディタッチがはじまったら】
- いったん席を離れて他の人に挨拶に行く
- 触っている手を強めに掴んで相手の膝に戻すようにする
- お酒をすすめてグラスを持たせて流れを断つ
- 離れた席の同僚にLINEで助けを求める
などすると良いでしょう。
飲み会ではセクハラが普段の何倍も酷くなり、体を触られたり、胸を揉む仕草をされたり、卑猥な言葉を言われたり、どんな風に彼氏にされるの?どこなめられた?など生々しいことを何度も聞かれ爆笑されたり、男性社員の話のネタにされからかわれる事がとても辛いです。
やめて下さいと言いましたが、冗談で犯すぞなどと言われ、全くやめる気配はありません。
(出典:セクハラが当たり前の飲み会が辛く辞めたいです – BIGLOBEなんでも相談室)
実際にひどいセクハラが常習的に行われるような会社も存在するようです。
2.上司の箸でアーンさせられる
食事の席で上司に料理を「〇〇ちゃん、はいアーンして」とアーンさせられそうになることも、セクハラの事例ではよくあります。
これに対しては、口の中に料理を詰めて食べられない状況にしておくか、「恥ずかしいです~」と軽く流して他の話に持っていくようにしましょう。
冗談の言いやすい上司であれば、「部長にこんなことさせたら、他の女性社員に嫉妬されますよ~」などとおだてて流しておくのもアリです。
3.トイレで待ち伏せされる
これが一番要危険なパターンです。
あなたがトイレに立った後に待ち伏せされて、その流れでキスを迫られることもあり、大変危険です。
事前にトイレを済ませておくか、他の女性社員と一緒にトイレに行くなどしましょう。もし、不意に待ち伏せされた時は大きい声で「大丈夫ですかー?」と酔っ払いを介抱するフリをして別の社員を呼びましょう。
飲み会終了間際にトイレの入り口で偶然出くわしてしまい、しつこく迫られ、私も酔っ払っていたので最初しか抵抗せず、結局キスをしてしまったうえ、胸まで触らせてしまいました。
酔っ払っていたとはいえ、もっと拒むべきだったと思いとても後悔しました。(34歳 独身)
(出典:セクハラを訴えても不利?(教えて&ご相談掲示板@ミクル))
4.連絡先をしつこく聞かれる
忘年会という滅多にないチャンスだからこそ、必死にアプローチをかけてくる男性社員がいます。
教えたくない時は、相手の連絡先を箸袋かなにかの紙に書いてもらってそれっきりにするか、「彼氏に怒られるので」と告げてはっきり断りましょう。
5.二次会移動中に肩を抱く
二次会に移動中、どさくさ紛れに肩を抱こうとしてきたときは、手を掴んで肩から離しましょう。
拒否しないということは同意の意思表示。相手を勘違いさせることにも繋がります。
されるがままにしておくのではなく、嫌であるという意思表示をすることが大切です。他の女性社員の所へ逃げ込むのも良いでしょう。
6.タクシーに一緒に乗り込もうとする
帰りのタクシーに乗り込まれると、家の場所を知られたり家にあがられそうになることもあり、とても危険です。
「彼氏の家に寄るので」や「実家に帰るので」と言うか、コンビニで降ろしてもらって別のタクシーに移動、適当な駅で降りて電車やバスで帰るなどして逃げ切りましょう。
本来は、女性はできるだけ終電までに帰るようにするのが理想です。
7.上司の膝の上に座らせられる
カラオケ店などでトイレに行こうとして上司の前を通ろうとしたときにされることが多いようです。
これは、起こってからの対策は難しいので、事前に出口付近に座るようにしましょう。もしされてしまったら、場がしらけてもはっきりと嫌であることをその場で伝えましょう。
相談者は30代の女性で、前年の忘年会で、「トイレに行ったときに出口のところで待ち伏せされて抱きつかれた」「隣の席に座られて手を握られたり、キスを迫られた」「二次会のカラオケではトイレに行くのに、その人の前を通ろうとしたら無理やりその人の上に座らせられた」など、散々な目にあったようだ。
(出典:セクハラ忘年会との戦い方 「張り倒す」「泣き出す」作戦はアリか)
断りにくいセクハラの対策方法4つ
先ほど、セクハラ事例とともに対策方法も少し書きましたが、できればそういったことは起きないように事前に対策しておきたいですよね。忘年会だけでなく、全てのセクハラ対策をする際の心構えとしても参考にしてみてください。
1.女性社員と協力し合って対策する
特定の女性がセクハラを受けた場合、すぐに他の女性が助けるようにします。忘年会前に、女性社員同士で話し合っておきましょう。
当日用に女性社員でLINEグループをつくるのも良い手です。
2.仲の良い社員でまとまって座る
忘年会では、日頃から交流のある社員とまとまって座るようにしましょう。集団で座るようにすると、セクハラをしがちな人も寄り付きにくくなります。
3.その場ではっきり「嫌だ」と伝える
前述のとおり、拒否しないことは「同意の意思表示」になります。職場での関係上、断りにくいかもしれませんが、その場ですぐ「嫌だ」ということを伝えないと、増長されてしまうこともあります。
また、あなた自身が軽く見られてしまうこともありますから、必ず意思表示をしましょう。言えないならその場からすぐ逃げるように離れるのでも良いでしょう。
4.忘年会の会場を変えてみる
もし可能であれば、忘年会の会場を和風のお座敷ではなく、洋風の綺麗なお店に変えてみます。正座から椅子に変わるだけで身体的なセクハラ対策はかなりできます。
また、雰囲気が綺麗でお高めになると自然と卑猥な言動・行動を慎むようになります。
いろんな対策がありますが、やはり女性が「嫌がっている」ということが伝わらないと、根本的な解決には繋がりません。
今は、セクハラの相談窓口を置くことが義務付けられていますから、対策しきれないときは一人で悩まず相談しましょう。忘年会には、万全な体制で挑められるといいですね。
こんなことも!?セクハラ事例3つ
1.名前を「ちゃん」付け、または呼び捨てにする
これは、その男性のキャラによってセクハラになる・ならないが分かれるところです。もちろん、女性がそれを不快と感じているのであれば問答無用でセクハラ扱いです。
2.お茶・食事に誘う
その女性にアプローチしたいと思っている男性にとっては、厳しい壁ですね。せめて忘年会でお酒の力を借りて誘う…というのは避けたいところです。
3.「結婚しないの?」「子供は産まないの?」と尋ねる
結婚をしない・子供を産まないという選択が、その女性にとっての幸せかもしれません。無意識に自分の価値観を押し付けてしまうことになります。
「えぇ~?こんなことで?」とも思うかもしれませんが、「女性が不快と感じればそれはセクハラになる」という時代です。男性陣には十分に気を付けていただきたいものですね。
もうすぐ忘年会の季節がやってくる。その際、酔った勢いで女性の胸や尻を触ってしまうと、ひと昔前は「部長、セクハラです!」と厳しく言われるくらいで済んだが、今はいきなり“逮捕”だ。
「女性が不快と感じている以上セクハラ」
(出典:日刊ゲンダイ|忘年会は要注意! 「セクハラでいきなり逮捕」急増中)
忘年会でセクハラが増える理由3つ
1.お酒が入って善悪の判断がつかなくなる
酒癖の悪い人は少なくなってきてはいますが、一定数います。そういう酒癖の悪い人には、忘年会ではお酒をすすめ過ぎないよう周りの気遣いが必要です。
2.日頃したくてもできないことをその場の勢いでやろうとする
普段は大人しくて真面目そうな人でも、忘年会という雰囲気で女性にセクハラをしてしまうこともあります。
3.女性のいるサービス店に慣れてしまっている
キャバクラなどの風俗店によく出入りする男性は、忘年会の場でもついつい女性にスキンシップをとったりお酌をさせようとしてしまいます。
さいごに
お酒が入った上司に対してハッキリと言いにくいこともあるかもしれません。
ですが、事前に女性社員同士で連携したり、現場で周りの人を利用したりして、上手く立ち回りましょう。
会社の忘年会参加が初めての人も、毎年忘年会でつらい思いをしている人も、今年は楽しく忘年会を過ごせるといいですね。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願っています。
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