お祝いや記念日にワインを贈る習慣は海外では一般的ですが、最近では日本でも気の利いたギフトとして例えば父の日などにも贈られるようになりました。
「でも普段ワインなんて飲まないし、詳しくないからよくわからないよ…」
そんな声が聞こえてきそうですが、どうかご安心ください。これはそんなあなたのために書かれた記事なのです。
さあ、せっかくの機会ですから、贈られた相手にも喜ばれ、贈った方も鼻高になれる。そんな「褒められワイン」をセレクトしてみませんか?
褒められワインとは何か?
プレゼントした相手に喜ばれることはもちろん、贈ったあなたのセンスが褒められる。いわゆる「褒められワイン」にはいくつかの条件があります。
- 雑なセレクトになっていないこと
- ワイン通な相手の顔を立てていること
- ワイン自体の希少性が高いこと
- ワインにストーリーがあること
条件はこの4つです。それでは各項目を少し補足していきましょう。
1.雑なセレクトになっていない
近頃はスーパーやコンビニでも手軽に1,000円以下で手に入るワインも増えてきました。普段の食事や宅飲みといったシーンであれば、それでもいいでしょう。
しかし、記念に贈るワインであれば、ある程度のクオリティやそのワインにまつわるエピソードの一つでもないと寂しいものです。以下の項目にも出てきますが、できれば、スーパーや酒屋、通販など「どこでもカンタンに手に入るもの」ではないほうが『特別感』を演出できますね。
2.ワイン通な相手の顔を立てている
ワイン通なそのお相手はきっと、
- ボルドー
- ブルゴーニュ
- コート・デュ・ローヌ
- ロワール
- プロヴァンス
- ラングドック・ルーシヨン
- アルザス
- シャンパーニュ
といったフランスワインの産地のことや、「ボルドー五大シャトー」と呼ばれる、
- シャトー・ラフィット・ロスシルド
- シャトー・マルゴー
- シャトー・ラトゥール
- シャトー・オー・ブリオン
- シャトー・ムートン・ロスシルド
といった第一級のシャトー(醸造所)のことはもうよくご存じでしょう。
うっかりここを攻めてしまうと、「××のシャトーの△△年ものが出来がいいんだよな〜」というような果てしない話になるのは必至です。
それに、年代物のワインというのはきっと想像しているより高価なものです。
値段と相談して「え〜い!」と適当なチョイスをしてしまって、それがたまたま不作の年のワインだったから安かったなんてことになると、目も当てられません…。
つまり、ワインに詳しい相手に贈るギフトなら「知ったかぶってフランスワインを選んではいけない」ということです。
だからこそ、この機会にワイン通のそのお相手もおそらくまだ飲んだことのない「世界最古のワイン」「ワイン発祥の地のワイン」のことをそっと教えてあげましょう。そうすれば、きっとあなたのギフトは長く相手の心に残ることでしょう。
3.希少性が高い
「こんなの初めて」
「知らなかった!!」
贈る側にとってこれは最上級の褒め言葉です。
「過去にもらったことがある」あるいは「今回同じものを他からも貰いダブってしまった…」こうなると、贈った方も贈られた相手も痛いですよね…。
ギフトを贈る相手がワイン通だとしても大丈夫。そのお相手が「これまで飲んだことのない」しかも「他人とカブらない」、かつ「味もセンスも良いワイン」こそ褒められワインです。
特別な日だからこそ、希少性の高い、記念になるようなワインを贈りたいものです。
4.ストーリーがある
8000年以上の歴史を持つ世界最古のワインのことを知っていますか?。
その最古のワインは、かのクレオパトラに愛され、スターリンを至福のひと時に誘い、チャーチルをして「生涯に渡り買い占めたい」と言わしめたほどの味わいです。
歴史の節目節目に登場する世界最古のワイン。歴史の淘汰を耐え抜いてきた、なんともロマンを感じさせるその魅力が気になりませんか?
そして、これら4つの条件を満たす褒められワイン。それが「グルジアワイン」です。
褒められワインNo.1 グルジアワイン8つの魅力とは?
1.血統書付きワイン
ワイン業界の風潮として今でもなんとなく「フランスかそれ以外か」というくくりが残っています。
この方式で区別された時に、近頃人気の出てきたイタリア、チリ、南アフリカ、アメリカ産といった物はひとくくりに「ニューワールド(第三国)」と分類されてしまいます。これでいくとグルジアワインもニューワールドに分類されることになリます。
フランス産以外にもワインはたくさんあるのだけれど、特にワインに詳しい人からするとそうなりがちです。基本的には「5大シャトーの物か?それ以外か?」という話です。
しかし、お子様扱いされている感のあるグルジアワインは「ワインの発祥」といわれるように元々の生い立ちがすごく良いものなので、ワインそのものとしての力強さ・良さといったものがあリます。
そして、それは世界一味覚の鋭い日本人には非常にわかりやすいものです。
2.歴史&ストーリーがある
クレオパトラの涙
グルジアでワイン作りが始まったのは今から約8000年前。フランスよりもずっと歴史が古くワインの起源でもあるグルジアワインは別名「クレオパトラの涙」と呼ばれています。
今から2000年ほど前、チグリス・ユーフラテス川を越えてエジプトにまで届けられていたグルジアワインは、世界三大美女の一人・クレオパトラにとても愛されていたといわれています。
18歳で王位を継いだクレオパトラの人生はまさに壮絶。若くしてカエサルやアントニウスといった古代ローマの英雄たちと渡り合い、幾度も暗殺の危機にさらされます。
王の重責を背負うにはあまりにも彼女は若すぎたのでしょう。力あるものに近づき、生き残るための武器として相手の恋心すら利用してきたクレオパトラ。
その本心は「クレオパトラの涙」という名前に込められているような気がします。
ヤルタ会談で飲まれたワイン
「第二次世界大戦を終わりにしよう」という話し合いをしたヤルタ会談の主催者はスターリンでした。そしてスターリンが晩餐に用意したのがグルジアワインです。
スターリン、チャーチル、ルーズヴェルトらが世界の行く末を話し合いながら飲んだワインがグルジアワインで、チャーチルをして「生涯に渡り買い占めたい」と言わしめたほどです。
事実、今でもグルジアワインは英国王室御用達のワインとして重宝されています。
このように歴史の節目で度々登場するグルジアワイン。ワインを通じて歴史に想いを馳せるのも一興かもしれません。
3.希少性が高い
グルジアのワインは歴史もあって大変素晴らしいものなのですが、これまでほとんど世界に向けて出荷されていませんでした。
その理由は、グルジアという国がソ連という共和国の中に併合されていたからです。
ペレストロイカでゴルバチョフ大統領がソ連を解体するまでロシア人がグルジアワインの流通を支配しており、すべてのワインは国内、とりわけクレムリンに向けて出荷されていました。
旧ソ連の人々にとっては、「グルジアワイン」と聞くと非常に高級品で良いワインというイメージがあります。
それどころか、ヨーロッパの人々にとってはグルジアワインといえば「極上ワイン」の代名詞でもありました。しかし、情報不足のために私たち日本人にはそういった感覚がまだまだ広まってはいません。
そしてもう一つ。グルジアが8年前まで南オセチア紛争をしていたことも理由の一つになります。
自国で戦争をしていた上に、ロシアとトルコに挟まれた国という緊張が高い地域に位置することもあり、近年まで輸出が不安定で国際流通も遅れてしまっています。
4.熟成に樽を使わないクヴェヴリ(石甕)製法
グルジアのワインで世界的にも一番有名な特徴は、クヴェヴリと呼ばれる製法。ワインの熟成に樽を使わず、土で作った甕を使います。
その甕を地面の中に完全に埋めてしまって、その中に潰したブドウをドーンと放り込んで、6ヶ月〜10ヶ月経つとワインになるのです。
それが本来8000年前から作られてきた世界最古のワインの製法でした。その伝統的な製法が今でも一部残っていて、2013年にユネスコ無形世界文化遺産に指定されました。
それがちょうど、和食が無形世界文化遺産に認定されたのと同じ年というと、ちょっと親近感が湧きませんか?
クヴェヴリというワイン製法だと「何がどうなのか」というと、「発酵が穏やかになる」ということなんです。
日本でも焼酎の甕作りとか黒酢の甕作りというのがありますが、あの「甕作り」そのものです。土でできた甕を焼いた時に内側に多孔性の隙間ができる。
その隙間に微生物が棲む。棲んでそこで活性化する。だから穏やかに発酵・熟成させられるのです。
また、クヴェヴリは甕の中に潰したブドウをいきなりザバーっと流し込んで発酵させるので、上手くいくかどうかがすごく難しいのです。もし発酵させる時に雑菌が入ったりすると、発酵していくのではなくて腐敗していくことになります。
「発酵」と「腐敗」は紙一重なのです。「クヴェヴリの中で雑菌が入って腐敗にいく」か、「発酵してワインにいく」かみたいなことです。
これはやはり醸造家の腕によります。失敗すると酸っぱくなります。失敗して酸っぱくならないように、正統派の赤ワインに作りこむというのはすごく難しいのです。
クヴェヴリ製法の赤ワイン。これはジョージアでもそれほどたくさん作れるわけではないので、かなり珍しいです。
5.ワイン特有の二日酔いの頭痛がない
「ワインは頭が痛くなるから嫌い」という人は少なくありません。そういう方にこそ試していただきたいのがグルジアワインです。そもそも翌日に頭が痛くなるような「悪い酔い方」をしてしまう原因とは何なのでしょう?
その原因の一つに、添加物や「補糖」をあげることができます。市場に流通している価格帯の安いワインには「補糖」という技を使っているものもあります。補糖とは「ブドウを発酵させるために糖を加えること」です。
糖分が足りないとブドウはなかなか発酵せずアルコールが生まれません。これではワインにならないので、人工的に糖分を足して発酵を進めます。
補糖の際に加えられる糖分には、ブドウ糖、果糖、砂糖などいろいろありますが、この「補糖」こそが「ワインを飲んだ時の嫌な頭痛」の原因の一つではないかと思います。
一方でグルジアワインの伝統的な作り方はとてもシンプル。前述した通り「ブドウを収穫し、潰し、甕に入れて土の中に埋めておくだけ」のクヴェブリ製法です。
8000年前作り方を継承しているので、添加物を加えるなんて概念もありません。しかも、ポリフェノールは普通のワインの10倍も!とても体に優しいワインです。
6.ブドウ本来の甘さが尋常じゃない!
甘いワインというのは高級品です。
もちろん「甘さ=糖分」なのですが、糖分は発酵させることでアルコールに変わります。つまり、普通のワインがなぜ甘くないかというと、「甘くできないから」です。甘さの糖分をアルコールに変えてしまっているからです。
ジョージアワインの場合には、最高級品でもすごく甘いです。それは、わざわざ最高糖度に上がるまでブドウを完熟させるからです。
通常だと9月にブドウを収穫するものなのですが、それを約一ヶ月遅らせて10月に収穫しています。そのように糖度が上がったものだけを原材料としてワイナリーが仕入れているのです。
なおかつ、どんどん発酵させていくと、糖度が高い分だけアルコール度数が上がってしまいます。しかし、アルコール度数が上がって甘くないものになってしまうと、グルジアでは最高級品ではなくなるので途中で発酵を止めるのです。
そうして「甘さ」と「アルコール度数」とを上手くバランスさせたところで作っているワイン。
だから、グルジアワインの甘さというのはブドウの持っている本来の甘さが残っている状態なのですね。ただ単純に甘いだけではないのです。
ワイン用に品種改良されたブドウではなくて、元々のブドウの原種から作っているからブドウ本来の甘さを味わえるのですが、こういうブドウの品種って他にはなかなかありません。
7.グルジアこそワインとブドウ発祥の地
ワインは今から約8000年前にグルジアで作られたのが起源だといわれています。
現在メルローやシャルドネなど、ワインが作れるブドウの品種は世界に2,000種類ほどあります。そのうちの525種類がジョージアの固有種です。
それがどういうことかというと、グルジアはブドウの発祥地でもあるということです。だから、補糖の必要がないほど糖度の高いブドウのみを厳選してワイン作りに使用することができるのです。
8000年前のグルジアがワインの発祥地なので、植物の進化論からいうと、当時のグルジアにあったブドウの木が今のワインを作っているほぼすべてのブドウの木々の祖先だということになります。
8.日本人と相性が良い
日本人とグルジアワインはとても相性が良いといわれています。それは、日本人ほど日常的に発酵食品を食べている人々もいないからです。
グルジアワインの作り方というのは、発酵食品の作り方ととても似ています。
だからこそ、グルジアワインのアルコールは私たち日本人の体にスーッと馴染み、気分が良くなるだけ。悪い酔い方をしないのです。
実際、グルジアワインはあっという間にボトルが開いていきます。
そもそもグルジアってどんな国?
グルジアは1991年までは旧ソ連の構成国でした。これが後述する希少性につながってきます。
グルジアという国は2015年の4月からカタカナ表記で「ジョージア」に変わりました。本来はジョージアが正しいのですが、世間的にはグルジアで浸透しているため、本記事でもそう表記しています。
地理的には、グルジアは日本の東北と緯度が一緒くらいです。日本のような四季があり、コーカサス山脈という日本アルプスのようにとても高い山があって、ほぼ日本の信州・長野と同じ感覚です。
四季があるので当然夏もあり、リゾート地として知られている黒海の近くでもあります。「かなり北のほうの寒い地域なんだろう」と思われていることが多いのですが、実際は東北くらいの位置だと思ってもらうとよいでしょう。
石油を取るかワインを取るか・・・グルジアの命
グルジアは「美しい自然」「美味しいワイン」「温かい人々」というイメージがある一方で、人口440万人のうち、貧困層が100万人以上に上るといわれている現実があります。
ちなみにグルジアの隣国はアゼルバイジャン共和國。「第二のドバイ」とも呼ばれる急発展を遂げた産油国です。
そんなグルジアにある時「石油が出るかもしれない!」というニュースが駆けめぐりました。貧困に苦しむグルジアの人々にとって、それは大ニュースだったはずです。
しかし、国内では「石油を掘るな!」という声が上がりました。石油を掘ることで国の水の流れが変わってしまい、これまで通りブドウを育てることができなくなってしまうからです。ブドウを失うことはすなわちワインを失うことにつながります。
「石油かワインか」
結局、国民投票の結果、彼らはワインを選びました。石油の発掘が否決されたのです。グルジアにおいてワインは「グルジアの宝」「グルジアの命」と呼ばれています。
隣国との戦争が絶えないグルジア。敵国の兵士は人々ではなくブドウ畑を狙ったといいます。グルジアの人々からブドウそしてワインを奪うことで、彼らの心を殺そうとしたのです。
さて、そんなグルジアの命とも言えるグルジアワインの中から厳選した8つの銘柄をご紹介しましょう。
オススメのグルジアワイン8選
1.アラザニヴァレイ(赤)
4,980円(税別)
アルコール度数11.4%
・アラザニは地名
・スウィートな赤
・青ラベルは王室のマーク
口にした瞬間、思わず「おいしい」と言ってしまうワインです。甘味・酸味・渋味が上品に調和していて、非常に完成度が高いワインです。様々な楽しみ方ができるので、いろんな好みの人が集まる場所に持って行っても大抵の人に支持されるはずです。
そんな一本が4980円とは驚異的なコスパの高さです。この価格帯でこの実力…グルジアワインのレベルの高さを物語っています。きっとどこに持って行っても、誰が飲んでも「おいしい!」と言われる。飲み手を選ばないグルジアワインです。
2.テトラ(白)
4,980円(税別)
アルコール度数11.5%
・甘い、飲みやすい
・デザートワイン
・女子受けよし
フェミニンな印象が強い極上のセミスイートの白ワインです。通常の甘口ワインはチーズやデザートとはよく合いますが、メイン料理と合わせるのは難しいもの。
しかし、このワインは一般的な白ワインのように魚料理ともよく合います。甘口ワインが苦手な方も「この甘口はおいしい!」という方が多いです。
このワインが一般的な甘口ワインと違う秘密は使っているブドウにあります。このワインには、元々糖度が極めて高い「サペラヴィ種」というブドウのみを使用しています。
これが「白ワインと甘口ワインの両方の特徴を併せ持つワイン」が生まれる秘密なのです。
3.アレキサンドロウリ プラチナ(赤)
8,330円(税別)
アルコール度数12.5%
・ガツンとくる。強い
このワインから感じるのは、ガツンとくる強い生命力。木の皮やベリーといった自然の恵みをそのまま凝縮したような味わいです。強く味覚に訴えかけるのはタンニンの渋みと果実の甘酸っぱさ。ですが、ライトな飲み口なので爽快に楽しむことができます。
野生的な味わいでありながら決して粗野ではなく、醸造家の丁寧な仕事ぶりがその口当たりから伝わってきます。このワインを飲むと赤身の肉が食べたくなリます。
牛肉、ラム肉などをシンプルな味付けで合わせるととてもよくマッチするはずです。負けられない勝負の前に選びたい一本。
4.サペラヴィ(赤)
8,990円(税別)
アルコール度数12%
・サペラヴィはブドウの種類
一般的に若いフルボディワインはアルコール分や、味の主張を強く感じるものです。このワインも最初は少しスパイシーでブドウの皮を噛んだような味わいです。
しかし時間が経つと印象がどんどん変わっていきます。グラスを回してワインを空気に触れさせてみてください。今まで隠れていた果実の香りがふわっと一気に広がります。スパイシーな印象が一転、甘い香りも混ざってワインが成熟を始めます。
主張が強かったアルコール感や渋みの角が取れ、口当たりにはまろやかさを感じるようになります。
フルボディワインが成熟する過程の次々と変化する味わいを楽しめます。これほどまで味わいの変化を感じられるワインは珍しいはずです。気の合う仲間とゆっくり過ごしたいときにぴったりの一本です。
5.ペルペトゥ・クヴェヴリ(赤)
12,440円(税別)
アルコール度数-%
・樽でなく土甕で作るクヴェヴリ製法
・スターリンが愛したワイン
・翌日肌の調子が良い
・サペラヴィ種でクヴェヴリ製法
スターリンが愛したワインの1つがこちらです。このワインはとても不思議なワインです。香りには甘さを感じるのですが、口に含むとタンニンが強く舌のに軽く刺激が走ります。
そうかと思うと、次の瞬間には刺激は薄れて酸味が強く感じられるようになります。と同時に、香っていた甘さはどこかへ消えています。
口に含むたびに表情を変えるワインに新鮮な驚きがある一方、奥底には常に気品が見え隠れします。五感を研ぎ澄ませて実態を捉えようとしても、常にそこには余力が残されているような底知れなさ。
尽きることのない新鮮な驚きと奥深さ。まさに策略の一本です。
6.フヴァンチカラ プラチナ(赤)
13,490円(税別)
アルコール度数11.5%
・ものすごく飲みやすい
英国首相チャーチルをして「生涯に渡り買い占めたい」と言わしめた一本。このワインがヤルタ会談の際に飲まれたワインだと言われています。一口飲んでみると、あなたにもその理由がわかるでしょう。
それは、もし「どんな場面でも万人を満足させられるワイン」があるとしたら、このフヴァンチカラ・プラチナがそれだと思うはずだからです。
「フヴァンチカラ」というワイン、この銘柄を作っているワイナリーはイギリスの王室の御用達です。フヴァンチカラ、ちょっと変わった名前ですが、ワインの銘柄としてジョージアでは「最高級品のワイン」を示す銘柄なのです。
香りのイメージは素直で飲みやすい、濃い果実味のブドウジュース。はちみつの甘みとブドウの酸味にまろやかなアーモンドの香りが加わったような味わい。
そしてこのワインの特筆すべき点は「どんな場面にでも合わせられる懐の深さ」です。国賓級の人々の集まる晩餐会から、普段の家庭の食卓まで、どんな場面にでもフィットする懐の深さがあります。
そんなワインだからこそ、永きに渡り英国王室御用達の地位を勝ち得ているのですね。
7.キンズマラウリ・クヴェヴリ(赤)
19,490円(税別)
アルコール度数13%
・甘いのに料理に合う
こちらもスターリンが愛した一本。このワインを口にすると、きっとあなたは多様な味わいに驚くでしょう。最初に感じる優しい味わい。口の中で踊るような舌触り。
ミツバチが運んできたアカシアの花の蜜の香り。花畑の花をワインにしたかのような優しいイメージに包まれるでしょう。
しかしそれはほんの一瞬だけ。甘い味わいを感じたかと思うと一転、口の中に残っているのはタンニンの渋みや葉巻のアロマ。
その後は幾重にも余韻が広がっていきます。このワインは立体的な味わいを持っています。まさに珠玉の一本。
8.フヴァンチカラ プレミアム(赤)
20,840円(税別)
アルコール度数11.5%
・グルジアワイン最高級品
・イタリア製ボトル入り
このワインは非常に完成された一本です。口に含んだ瞬間は摘みたてのブドウそのもの。いくらでも食べていたい極上の一粒を口に放り込んだかのようです。
最初に感じた甘酸っぱさは次第に遠ざかっていき、後には魅惑的な甘い世界が広がります。フレッシュでありながら、常に理想を捉えて離しません。これが、グルジアワインの頂点に君臨するワインです。
これが「フヴァンチカラ」というグルジアの中では最高級品の銘柄の、その中でもグルジア人をして「これがナンバーワンのワインだ」と言われている最高級品のワインになります。
ワインの取り扱いに関する予備知識
ワインに避けて欲しいのは⑴シェイク(揺らすこと・振りまぜること)と⑵急激な温度変化。
保管場所に関して
ワインを保管する際、15℃くらいのセラーに入れることがベストだと思われています。当然その温度が一番良いのは間違いないのですが、ワインにとって一番ダメなことは、温度を急激に上げたり下げたりすることなのです。
ゆっくりの温度変化であれば構いません。ずっと室温に置いておくならそれで大丈夫です。もちろん西日ガンガンの35℃の部屋なんかは別ですが。
もし、そういう部屋にワインを置いておいたら、ワインは40℃近くになって味が変わってしまいます。そうなるともう、室内保管とは言えません。
それよりは押入れの中、湿度がない廊下、玄関といった涼しいところに保管した方が良いでしょう。
もう一点、大切なのが「匂いのない場所」であることです。コルクからカビ臭などが入ってくるとワイン自体に匂いが吸着してしまいます。
ここまでをまとめると、ワインの保管に最適な場所というのは、
②湿度が低い所で
③温度が一定な所
ということになります。
結果的に、そこの温度が15℃じゃなくても良いんです。20℃以上あっても構わないので、「うちは階段の廊下の隅っこの所が、いつもお米置いてる保管に良い場所なんだよね」というような所に置いておいてあげれば、家にセラーがなくても問題はありません。
揺れ・振動に関して
電車や車で持ち運ぶ(ゆすってしまう)ことに関しては特に意識しなくて大丈夫です。
ヴィンテージのワインになると、持ち運び時の揺れに注意が必要になりますが、今回ご紹介したグルジアワインは古くても2007年なので、そこまで気にしなくて大丈夫です。ただ、ボトルが割れないようには注意してください(笑)
持ち運び温度に関して
「常温で持ち運ぶ」について、これに関しては「26℃以上にならないようにする」と考えてもらえれば良いと思います。
夏場で常温が26℃を超すような日には保冷剤等を入れておいたほうが良いです。26℃を超えないようであれば、そのままで大丈夫です。
最後に
いかがだったでしょうか?あなたの大事な人に贈るギフト。大切な人のために選ぶべきワインのことを一生懸命に書いていたら、かなりのボリュームになってしまいました。
ワインを贈るということには「これからもあなたと共に歩み、熟成していきたい」という意味が込められています。
この記事が、あなたの特別な人の特別な記念日に贈るワイン選びの参考になれば幸いです。