この記事では「プレッシャー」との付き合い方やその捉え方について書いてみたいと思います。
「プレッシャーが物凄くて…」「プレッシャーに潰されそうだ」。プレッシャーという言葉は、日常会話の中では大抵こういう使われ方をします。
これ、どう考えても「マイナス感情」「好ましくないもの」としての使われ方ですよね?
プレッシャーが無ければどうなるのか?
「プレッシャー」=「好ましくないもの」本当にそうでしょうか?プレッシャーが無ければ、全ては今よりもっと上手くいく。あなたはそう思っているでしょうか?たとえば以下のようなことはどうでしょう。
- 受験勉強
- 営業ノルマ
- スポーツ競技の試合
- ダイエット
何のプレッシャーも無かったとしたら、必死になれますか?今よりもっとストイックに頑張れるでしょうか?
僕だったら、とてもそこまで必死にはなれないと思います。限界がくる前に、限界のかなり手前で手を抜きそうな気がします。「無理なくやれる範囲」で、そこそこの力しか出せないと思います。あなたはどうでしょうか?
プレッシャー耐性と失敗に対する態度
プレッシャーの感じ方は人それぞれだと思いますが、共通しているのは、人間はプレッシャーを与えられると脳の前頭葉前部が正常な働きをしなくなるということです。
そして、思考・論理を司る脳の部分が正常に機能しなくなります。これは「失敗を怖れる気持ち」が脳のリソースを占拠してしまうからだと言われています。
- 各種の試験本番
- 舞台での演技や演奏、歌唱
- 大事な商談
- スポーツ競技の試合
- プレゼンテーション
- スピーチ
などなど、たしかにプレッシャーの要因となるのは「失敗が許されない局面」が多いですよね。そのため、プレッシャーに強いか弱いかは、失敗に対する「恐怖心」や「捉え方」に大きく依存しているのです。
プレッシャーに弱い人の思考パターンは「失敗したらどうしよう」というもの。プレッシャーに強い人の思考パターンは「失敗したって死にはしない」というもの。
「ユダヤ人大富豪の教え」の著者・本田健さんから教わったこんな言葉をあなたにもシェアしたいと思います。
君が医者にでもならない限り、失敗したって人は死なない
本当に、大事なプレゼンテーションであなたが噛んでもトチッても誰も死にはしない。本当にそんなに大問題じゃないんです(笑)
プレッシャーという言葉に呑まれてるだけ
今回の記事で僕がいちばん伝えたいことは、「プレッシャーに対する捉え方も一通りじゃない」ということ。
プレッシャーは「自分を後押しするエネルギー」にもなれば、「自分を攻撃し委縮させる力」にもなるということです。そして、そのどちらと捉えるのかは自分で選べるのです。
僕たちは毎日毎日、少なからず情報による洗脳を受けています。そして、とくに疑うこともなくその情報を鵜呑みにしています。プレッシャーに関する認識もまた然りなのです。
試しに、「プレッシャー」という言葉の意味を調べてみると大抵このように解説されているはずです。
プレッシャー【pressure】
圧力。特に、精神的重圧。「―を克服する」「―に弱い」
僕は、この和訳自体が間違いなんじゃないかと思うんですがこれを見た僕たちは、それを「負の力」「好ましくないもの」として認識するようになるのです。
でも実際は、「緊張や焦りにも似たソワソワと落ち着かない気持ち」。その感情に、いつか誰かが「プレッシャー」という名前を与えて呼び始めただけのこと。
言葉を与えることで「感情」や「概念」を他者と共有できることは人間の素晴らしい英知です。しかし、その「概念」が自分を委縮させるものであるなら、一度その意味づけを疑ってみたほうがいい。
「プレッシャー」とは、ただの言葉です。
僕の場合は、プレッシャーをこんなふうに捉えています。プレッシャーとは、吹く風である。
それは「受ける」ものじゃなく、「乗る」もの、「加速装置」。その追い風・上昇気流をつかまえて行けるところまで行くための。捉え方を変えれば、「向かい風」も「追い風」に変えられる。
適度なプレッシャーがあるおかげで、もうひと踏ん張りできたり+αの力が出せたりもする。「もういいか」と妥協しそうになってもやり続けられる。
ひとりの人間の意志なんて、そんなに強くないですから。
という訳で、プレッシャーに対する僕の解釈はこんな感じです。自分の背中を「ほら、早く飛べよ」と押す(プレスする)人。
まるで、バンジージャンプ台の係員みたいな感じです。嫌なヤツだけど、彼がいなけりゃ絶対飛べない。それが僕なりの「プレッシャー」の解釈です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
捉え方ひとつで、プレッシャーは「自分に力をくれる存在」にもなるのです。次のことはストレスフリーへの大切な鍵となります。
- 固定観念(メンタルブロック)をぶち壊すこと
- 物事を多角的に捉える習慣を身につけること
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。