人生を変えたいあなたが、まず最初に考えるとよいこと
人生を変えたいという一心で、「こんな人生なんてイヤだ!!」「とにかく何でもいいから人生変えたいの!!!」と気持ちばかり焦っても、空回りする一方です。
本気で「人生を変えたい」と思うときこそ、冷静に一度、振り返ってみてほしい大切なポイントは次の通りです。
- 人生を変えたい動機が「快」に基づいているか
- 人生を変える目標は明確か
- ハッキリとした達成基準はあるか
それでは、順番に解説していきますね。
1.人生を変えたい動機が「快」に基づいているか
あなたが「人生を変えたい!」と切実に思っている場合に、自分自身に問いかける必要のあること。
それは「人生を変えたい!」と心から望んでいるのか、それとも「人生を変えなければならない」と思っているのか、ということです。
「人生を変えたい」という思いを常日頃から持っているのに変わらない人は、そもそもの動機が「変えなければならない」という固定観念に縛られている可能性があります。
固定観念の例としては
- 本心では「変わりたい」と思っていないのに、「周りの仲間たちがどんどん成長しているから、自分も変わらなければいけない」という周囲の影響
- 巷で溢れている「変化してこそ人生」のような名言や格言に影響され、変わらなければならないという強迫観念のような状況に陥る
などが挙げられます。
このような場合は、自分の本当の望みではないことが多いため、いくら自分を変えようとあれこれ行動してみても、また振り出しに戻る可能性があります。
また、「今の自分はダメ」→「だから人生を変えなければならない」という動機がある場合は、ちょっと注意が必要かもしれません。
なぜなら、「ダメ」などというネガティブな動機に基づいた行動は、ネガティブな結果を生み出しやすくなります。
確かに、反骨精神のように「ちくしょう!絶対に変わってやる!!」と宣言し、爆発的な力を発揮することで成功する方もなかにはいます。
しかし、多くの方は瞬発的に行動を変えても、「持続力」に欠けることが多いため、当初のモチベーションが続かずに挫折してしまうケースが多いのもまた事実なのです。
これがまさに、「今がダメ」→「苦しくても辛くても必死で頑張る」→「でも、やっぱり苦しいし、辛いし、ダメ」→「元に戻る」の悪循環を創り出す原因となっているのです。
逆に、人が行動しやすい状態にするためには、「楽しい」「嬉しい」「ワクワクする」などの「快」に基づいた
モチベーションがあることが必要です。
ですから、「人生変えたい(快に基づく動機)」→「楽しく変わる工夫をする」→「行動そのものが楽しいので、継続できる」→「変われる」というケースが本来、望ましい変化の形であるといえるでしょう。
もちろん、最初の「人生変えたい」の動機が「ネガティブ」なものであったとしても構いません。
ただ、変えていくまでの過程は、自分なりに工夫をしていきながら「楽しむ」ことで、「やっぱり、何も変わっていない…」と元の状態に戻ることを回避することは可能となります。
ですから、
- 人生を変えたい動機が「快」に基づくのか「不快」に基づくものかを確認する
- 快に基づくものであれば、引き続き、「快」の状態を可能な限り保持できるやり方で行動する
- 不快に基づくものであれば、行動していく動機を「快」に基づいたものとする
上記3点が重要なポイントとなってきます。
2.人生を変える目標は明確か
「人生を変えたい!」と思っている人たちに、「どんな風に変わりたいのか?」と聞くと、「性格を変えたい」「もっと大きな何かをしたい」「成長できたと感じられるなにかがあれば…」という答えが返ってくることがしばしばあります。
しかし、もう少し話を掘り下げていくと、
- 「どんな風に性格を変えたいのか」→「もっと前向きになりたい」
- 「もっと大きな『何か』とはどのようなことか」→「やりがいがもてるような…」
- 「成長できたと感じられる『何か』とは」→「がむしゃらにとにかく何でもいいから頑張る」
というように、答えがすべて抽象的になっている人も目立ちます。
答えが抽象的だと、いくら「人生変えたい!」という強い思いがあっても、いったい、どこに向かって進めばいいのかがわからなくなります。
ここでは、可能な限り、自分にとっての目標をより具体的に設定した方が今後の方向性が見えやすくなりますので、仮にでもいいので具体的な目標をあげておくことをおススメします。
たとえば、これまでの例から1つ挙げるとすると、 「もっと前向きになりたい」→「あなたにとっての前向きとはどのようなものか」→「いまの状況ではいつも前向きでいることは難しいから、1日の半分はつらいことがあっても前向きになれるよう今より頑張ることかな」。
ここまできて、はじめて「前向きになりたい」という抽象的な思いが「1日の半分は前向きになれるようにしたい」という具体的な目標が上がってきました。
3.人生が変わった。ハッキリとした達成基準はあるか
せっかく目標を立てても、達成できたことが自分(あるいは客観的)にも、ハッキリとわかることが次の重要なポイントになります。
人生を変えたい人にとって、「今よりもっと頑張る」「○○になれるよう気をつける」などの目標の立て方は、きちんとした評価ができず、曖昧になるというデメリットが存在します。
先ほどの例でいうと、「前向きになれるよう今より頑張る」という目標では「今より頑張ったということをどのように証明するのか」ということが非常に難しい状況ですので、 誰が見てもわかる達成基準をつくることが大切です。
例えば「1日の半分は前向きになれるようにしたい」→「1週間のうち3日程度の間に、ネガティブな気持ちになっている自分に気づき、意識的に前向きな考え方に変えてみる。達成したら、メモに「できたことと気づいたこと」を書きだす」というように、具体的な行動まで落とし込んでいくプラン作りが必要です。
自分が目標を立て、着実に計画を実行していることが可視化(見える化)されるということは、そこから見える修正事項や検討事項も自然と浮かび上がってくることでしょう。
目標を立て、達成基準を明確にする場合は、「無理なく、楽しく、着実にできること」を選び、コツコツと積み重ねていくことが重要なポイントです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
どんなに意志が強い人でも、最初のころは必死に頑張りますが、次第に行動の継続をしていくことが面倒くさくなったり、投げ出したりしたくなることもあるのではないでしょうか。
本当に「人生を変えたい」と望んでいる方は、「ライフコーチ」など協働的に関わってくれる人を探し、目標に対する修正や助言をもらいながら有効活用するのも一つの方法です。
一人では挫折してしまうことが、コーチの協力で格段に変わる変化がスピードアップする場合もありますよ。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。]]>