人は誰しも「悩もう」と思って生きている訳ではありません。でも、生きていれば自然と様々な悩みごとを抱えるものです。ほんの些細な迷いから人生に関わる大問題にいたるまで。そして、それらの悩みは2種類に大別することができます。
2種類に仕分けした一方は丸ごと捨てられるので、実質あなたの今抱えている悩みは半分に減らせます。
悩みを2種類に仕分けする
すべての悩みは次のどちらかに分けられます。頭の中だけでゴチャゴチャ考えていても悩みの全体量が把握できません。
そこでいったん紙に書き出すことをおすすめします。これにより、悩みの全体量が可視化できるからです。書き出してみると、思っていたほど抱えている悩みが多くないことに気がつくはずです。
1.意味のない悩み
「意味のない悩み」とは、今それを悩む必要などまったくないにもかかわらず、自分の脳内だけでその悩みをクローズアップして増大させてしまい、結果的にいつまでも悩み続けるといったものです。
2.意味のある悩み
「意味のある悩み」とは今まさに直面しているどうしても解決しなければならない問題があって、それに対して心配したり悩んだりするものです。
仕分けして捨てる
この点さえ押さえておけば、自分がいかに悩む必要のないことで悩んでいるかに気づき多くの悩みから解放されるようになります。
もし、それが意味のない悩みだとわかれば、悩み続けること自体バカバカしくなるでしょう。
悩んでも仕方のないことはサッと手放す
意味のない悩みというのは言い換えれば「悩んでもどうにもならないこと」です。
それはたとえばこんな悩みです。
- 将来ハゲたらどうしよう
- 結婚できなかったらどうしよう
- 交通事故に遭ったらどうしよう
- 会社をクビになったらどうしよう
- 今の会社が倒産したらどうしよう
- 妻より先に死んだらどうしよう
悩んでも悩まなくてもハゲる人はハゲるだろうし、クビになる時はなるし、人間はいつか必ず死にます。
これは、今悩んでも仕方のないことです。
要するに、今の時間をかけて悩んだことによって将来が変えられるものではないわけです。思考が同じところをグルグル回っているだけで考えが前に進んでいかないのが特徴です。
だから余計に頭が疲れることになります。「悩み疲れ」というのは実際にあります。脳の思考回路の同じ部位ばかり活性化させているので当然といえば当然のことなのです。
大切なのは悩むことではなく「考える」こと
それが、意味のある悩みの場合には「ああどうしよう」といつまでも悩むのではなく、「どうすれば?」と解決策を考えることが必要です。
いつまでも延々と悩んでいるヒマなどありません。期限を決めて解決策を考え行動に移す必要があります。
長考でベストが出ることは少ない
「長考がベストとは限らない」これは、将棋の世界では常識です。
考えれば考えるほど迷いは深くなる。そして時間がなくなり最後は「エイヤッ」と適当なものに決めてしまう。結局、「最初に閃いた一手がベストの一手だった」というのは実際によくあることのようです。
悩みごともいつまでも延々と考え続けるのではなく、期限を決めて集中的に考えましょう。そして期限内で出した「ベスト」と思える解決策をすぐに実行に移すことが、状況打開には必要です。
「悩む」という行為にはなんの生産性もなく、悩み続けることで自体が悪化することはあっても好転することはほとんどないのです。
つまり次のことは時間とエネルギーの浪費です。
- 意味のない悩みで悩むこと
- 意味のある悩みでも悩み続けること
余計なストレスを自らつくりだすことと、人生のムダ遣いを避ける意味でも悩み事を2種類に分別しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?人は生活しているだけで自然に悩みが増えていきます。
ときどきはC:ドライブのようにクリーンアップして目の前のことに向ける脳の容量を確保したいものです。
- 悩み続けるエネルギーを他に向けるほうが何十倍も有意義
- まずは、悩みごとを2種類に仕分けしてみる
- 捨てられるものは捨てまくって身軽になろう
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。