仕事を辞めたい理由No.1は人間関係。最終判断の前にすべきこと

会社のデスクで上司にパンチする女性社員 メンタルヘルス

会社に勤めていると、上司や同僚との関係がうまくいかないなど人間関係に悩むことがあるもの。

実際、ここ何年も職場の人間関係は会社を辞めたい理由の1位に君臨しているのが現状です。

でも、あなたが今の仕事を辞めたい理由が、職場の人間関係によるストレスだとしたら、最終判断は少しだけ待ってください。

なぜなら、ストレスを溜め込んでしまう性格のままだと、どこの職場へ移っても同じ結果を招いてしまいかねないからです。

この記事では、職場の人間関係を理由に仕事を辞めたいとお考えの方に「最終判断」の前に試してほしい人間関係を改善するための方法をお伝えします。

仕事を辞めたい!人間関係の改善法1:とにかく言葉を口から出す

和気あいあいとした職場

最近は社内でもメールが情報伝達手段の主流となりつつあり、上司や同僚と面と向かって話す機会が以前に比べめっきり減ったのではないでしょうか。

だからといって、コミュニケーションを活字に頼りすぎるのはNGです。

例えば、隣りの席の同僚から仕事に必要な資料を借り、一通り目を通した後に返すというような場面でも、ちょっとした声かけを行うことが大切です。

自分の仕事が立て込んでいたりすると、つい無言のまま資料を突き出してしまいがちですが、「ありがとう」の一言が伴えば、あなたに対する印象がグンと変わるはずです。

さらに、相手の顔を見ながら、言葉に気持ちを込めて手渡すことで、あなたに対する印象はさらにアップし、人間関係を良好に保つことができるはずです。

仕事を辞めたい!人間関係の改善法2:上司の機嫌が良い時のサインを把握する

考え事をする上司

会社で仕事をしていると、苦手な人と接しなければならないこともあるでしょう。

苦手だからといって敬遠ばかりしていては、業務に支障をきたします。仕事をきちんとこなすためにも、苦手な人とも接することが前提となります。

どんな人にも、機嫌が良い時もあれば、機嫌が悪い時もあります。

当然、機嫌が悪い時に相手を説得しようとしても時間の無駄です。機嫌が良い時に話しかけるようにすれば、たとえ性格の合わない上司とでもコミュニケーションがスムーズにいくかもしれません。

仕事を辞めたい!人間関係の改善法3:自分に非があると思ったら謝る

謝る

人間関係がギスギスし始めるキッカケには「自分自身が悪いにもかかわらずなかなか謝らない」という習性が大いに関係しているようです。

プライドを持って仕事に臨むことは非常に大事なことですが、仕事上ミスを犯してしまった時には、自分の非を素直に認めることを忘れてはなりません。

自分の非を認められず、そのせいで職場の人間関係でお困りなのであれば、つまらないプライドが人間関係の悪化の一因となっている可能性が高いでしょう。

プライドが全くないのも困りものですが、プライドの高過ぎる人もまた、周囲からすると扱いづらいものです。

そういった場合は、上司や同僚の尊敬できる部分を見出したり、自分よりステージの高い人と関わることで、己の慢心が抑制され、その結果人間関係がスムーズにいくようになるかもしれません。

仕事を辞めたい!人間関係の改善法4:挨拶を交わす

手をあげて挨拶をする

どこの職場にも性格の合わない人が一人や二人いることでしょう。相手が生理的に受け付けないタイプの場合には話しかけるのはおろか、顔を合わせるのでさえ避けてしまいがちです。

社内ですれ違ったのに挨拶しないといったことが常習化すると、やがて相手のほうもあなたに嫌われていることに気づくようになります。

こうしてお互いがお互いを避けるようになれば、仕事に必要な報告・連絡・相談がしにくくなり、やがて仕事にも支障を来きたすようになるでしょう。

そして仕事が上手くいかなくなると、そのことが原因で心身のバランスを崩しかねず、果ては休職や退職へと追い込まれてしまうケースも想定されます。

その想定され得る最悪のケースを回避するためにも、苦手な人に対しても極力挨拶を交わすなど、日々の何気ない心がけが大切になるのです。

仕事を辞めたい!人間関係の改善法5:悪口をいわない

他人の悪口をいう

上司と仕事をしていると、気に食わない場面に遭遇することは多々あります。そんな時、気分がムシャクシャして同僚に上司の悪口をいってしまうことは避けなくてはなりません。

悪口は尾ひれをつけながらどんどん波及し、やがて職場が険悪なムードに包まれてしまいます。

これを集団心理のひとつ「情動伝染」と呼びますが、「一時の憂さ晴らしのための一言が仕事上の人間関係を悪化させる一因となり得るのだ」という意識を強く持つ必要があります。

また、女性の多い職場では、嫉妬心から陰口を叩かれるケースも。

たとえ本人に気づかれないところで発言したとしても、会社という閉じられた空間において本人に気づかれるのは時間の問題です。

自分以外の誰かを標的にすることで、自分は安全圏にいるかのような錯覚に陥りがちですが、最終的には自分自身が標的となる恐れがあります。

一時の憂さ晴らしのための悪口は、負の連鎖を生むだけですので、どれほど腹に立つことがあっても、悪口だけはいわない方が賢明です。

さいごに

会社は年齢や価値観の異なる人々の集合体です。

自分に合う人もいれば、全く合わない人もいるでしょうし、自分と合わない人が上司であったということは決して不思議なことではありません。

今まさに仕事を辞めたいと思っている方は、最終判断を下す前にまずは以上の5点をもとに自らの生活を振り返ったうえで、人間関係の修復に努めてみてはいかがでしょうか?

あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願っています。