新年の抱負 8%の人しか年内に目標達成できない6つの原因

目標達成 考え方

「今年こそは、目標を達成するぞ!」

毎年この時期には、湧き上がる情熱に興奮気味ではありませんか?

さあ、あなたは新年の抱負を、どんな目標につなげるのでしょう。

新年の「抱負」と「目標」を混同している人は多い

混同する

「抱負」と「目標」の2つはゴチャ混ぜにされることが多いのですが、違うのです。

ほう‐ふ〔ハウ‐〕【抱負】
心の中にいだいている決意や志望。「―を語る」

(出典:デジタル大辞泉)

もく‐ひょう〔‐ヘウ〕【目標】
1 そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。「島を―にして東へ進む」
2 射撃・攻撃などの対象。まと。「砲撃の―になる」
3 行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。「―を達成する」「月産五千台を―とする」「―額」
→目的[用法]

(出典:デジタル大辞泉)

抱負が具体的な数値を伴わない決意(表明)のことであるのに対し、目標とは客観的に可視化・数値化できるものです。

新年に、その年の抱負を宣言したり目標を立てたりする習慣は、実は2000年も前からあったといわれています。それだけ、今も昔も新しい年に寄せる期待は大きいということなのですね。

しかし、残念ながら新年の目標をその年の内に達成できた人は、ほんの8%ほどしかいないといわれます。

これまであなたが未達成の92%に含まれてしまっていたとしても、無理もありません。たいていの人は3日坊主、もしくは最初の1週間で挫折しているのです。

希望に燃えて立てたはずの新年の目標が、どうしてこんなにも達成されないのでしょうか。

その原因を、これからお伝えしていきますね。

この記事を通じて原因と改善方法がわかったあなたは、もう昨年までとは違います。自己実現に向けて、新年の好スタートを切りましょう。

新年の目標が達成できない6つの原因

新年の抱負をもとに立てた目標が達成されないのは、次の6つの原因によります。

  1. 新年の目標が人生の目的とリンクしていない
  2. 脳の特性に沿った目標設定ではない
  3. 目標にフォーカスし切れていない
  4. 目標に期限の設定がない
  5. 手段が目的にすり替わっている
  6. 目標を隠している

あなたの立てた目標が、以下の内容に当てはまっていないかどうか、確認してみましょう。

1.新年の目標が人生の目的とリンクしていない

夢とリンクした目標設定

目標が達成できない最大の原因は、新年の抱負と目標が、あなたの望む未来に必要なものではないということです。

今のあなたにとって、重要性の低いものや、差し当たって必要のないものを目標にしていませんか?

せっかく目標を決めても、それがあなたの人生の目的とリンクしていなければ、達成できないのは当然です。

その目標を達成した時のあなたを、具体的にイメージしてみましょう。

そして、以下の3つの質問を自分に問いかけてみてください。

  1. あなたの夢(人生の目的)は何ですか?
  2. あなたがなりたいと思う「自分」は、どんな人ですか?(夢を実現した自分
  3. 目標を達成できた時のあなたは「夢」に近づいていますか?

例えばあなたの目標が「毎日ブログを1記事更新する」だった場合。

  1. それは、あなたのどんな夢につながっていますか?
  2. あなたは、どんな人でありたいと思っていますか?
  3. 1年間ブログを毎日1記事更新できたら、あなたはどうなっているでしょう。

では、目標と夢とのつながりを考えてみましょう。

夢A:たくさんの人と知り合って自分の可能性を広げ、豊かな人生を送りたい

この場合は、「毎日書く」ことよりも、積極的に誰かのブログを訪問してコメントやメッセージを贈ることの方が、目標に適しているといえるでしょう。

ブログを書いただけで、漫然と待っているだけでは人脈は広がりません。

結果的に、あまり訪問者のいないブログとなってしまい、コメントもつかず、途中で挫折するのが目に見えているようです。

夢B:自分の得意なことを情報発信して、多くの人々に笑顔を届けたい

目的達成のために「有益な情報を毎日発信する」という意欲と使命感があります。

あなたのブログを読んで共感したり救われる人がいると思っただけで、モチベーションがあがりますね。

夢C:自分の事業をアピールして、収益を増やしたい

あなたのホームページへ顧客の導線を確保する戦略のひとつと考えればOKです。

結果を評価するポイントは、1日1記事でよかったのかどうか、投稿時間は適切だったか、内容は関心を誘うものだったかどうかなどになります。

読者の反応を観察して、ブログの在り方と、その他の方法の工夫にも発展できるでしょう。

1年後に達成できたなら、その成果と次のステップの新たな目標が得られるでしょう。

イメージできましたか?

もし、目標設定があなたの潜在意識の欲求とズレていたなら、よいイメージは湧かないはずです。

逆に、達成した姿がイメージでき、潜在意識が強く「できる」と信じていることなら、一見、実現不可能と思えるような高い目標でも、達成できるということです。

2.脳の特性に沿った目標設定ではない

脳の特性

脳には、好ましいイメージに自然にフォーカスするという特性があります。そして、潜在意識は「否定形」を理解しません。

「~しないようにする」⇒脳は「~する」(我慢できない)と認識します。
「~するのをやめる」⇒脳は「~する」(やめられない)と認識します。

このような目標の場合、「してはいけないこと・やめたいこと」をやり続けるように脳は無意識に命令します。

また、ネガティブな言葉を否定しても、結局はネガティブなことを実践してしまいます。

更に、心の中であなたの目標を「できっこないさ」とか「そんなの無理」と少しでも感じていたとしたら、絶対に叶うわけがありません。

できっこない」「そんなの無理」という思いが叶います。

潜在意識が強く信じていることだけが実現するような、脳のシステムがあるのです。

逆に、どんなに非現実的で突飛な目標でも、潜在意識が「必ずできる」と信じていれば達成できます。

その証拠に、ライト兄弟は、世間の誰もが笑い飛ばした「人間が空を飛ぶ」という荒唐無稽な夢を実現させました。

それは、まさに潜在意識がかたく信じたことが目標だったからです。

「できない」と思った瞬間、脳は「できる方法」を探さなくなります。そして「できない理由」を次々に検索し始め、ついに「できないこと」を立証するでしょう。

3.フォーカスし切れていない

フォーカスする

一般的に、目標が2つ以上あると集中力が散漫になって、目標は達成しにくくなると言われています。「必ず達成したい目標」は、欲張らずに1つに絞った方が良いですね。

たいてい目標を実践できない原因は、①目標が多すぎる曖昧で抽象的な表現であることです。それだと具体的に何をすればいいのかが、わかりません。

4.目標に期限の設定がない

期限の設定

そして、ゴールする期日を決めていないということです。

いつまで」に「」をするという明確な行動スケジュールがないので、いつの間にか忘れてしまいます。

「このペースではマズい」という緊張感もなく、やらなくても特に問題がない訳です。仮に何かひとつ行動したとしても、その先へ続かないのが現実です。

5.手段が目的にすり替わっている

マイルストーン

あなたは「目標を立てた」ことだけで、満足していませんか?「目標をSNSで公表した」ことで、大仕事をした気分になってはいませんか?

あるいは逆に、あなたの目標を皆に内緒にして隠していたりしませんか?

目標というのは、あなたが行動して目的を達成するために設定するマイルストーン(道しるべ)です。

そこをしっかりと認識しなければ、「目標を立てる」こと自体が目標になり、単なる年中行事になってしまうでしょう。

6.目標を隠している

隠す

そして、目標をひとりで達成するのは難しいですね。難易度の高い目標であるほど第三者に公表して、協力してもらう必要があります。

目標を隠していたら誰にも追求されないので、いつの間にか「無かったこと」になりがちです。

やらざるを得ない環境に自分を追い込むためにも、周囲の協力を得るためにも、目標の宣言は重要です。

ついつい目標を先延ばしにしてしまって後悔しているあなたへオススメの記事はこちら。

>>【先延ばし癖】すぐやれない原因「完璧主義」を手放す方法

>>先延ばしを生む3つの原因とその具体的解決策

自然に行動・達成できる目標設定の3原則

新年の目標が達成できない6つの原因に対して、「達成できる目標」には次のような3つの原則があります。

  1. 魅力的でワクワクする目標にする
  2. 具体的な行動計画と評価を目標に加える
  3. 目標を1年間意識し続ける8つの工夫

以下、順番にみていきましょう。

1.魅力的でワクワクする目標にする

ワクワクする目標

あなたの目標は、あなたの潜在意識が心から望んでいることにしましょう。

あなたの人生の目的につながるステップになっていることが大切です。5年後、10年後、20年後のあなたは、どうなっていたいのでしょう。

そのビジョンに向かう目標ならば、ワクワクしながら達成できるはずです。あなたが手に入れたい未来から逆算して、今年1年の目標を立てましょう。

ここで注意することは、去年の自分を反省して、できなかったことを再度目標に設定しないことです。

もちろん「できなかった原因」をきちんと振り返るのは、必要なことです。

けれど、その原因がはっきりすれば、同じことがそのまま目標にあがることはありません。目標の達成を阻んだ原因を取り除くための、新たな目標ができるはずです。

できない自分、ダメな自分にフォーカスして、過去を引きずるのをやめましょう。

苦しい努力目標ではなく、あなたが楽しめる目標にしてください。

2.具体的な行動計画と評価を目標に加える

5つのポイント

ポイントは5つあります。

  1. 目標は1つだけシンプルに
  2. 目標の達成時期を決める
  3. 目標達成の行動計画を立てる
  4. 目標は評価(測定)できる内容(表現)にする
  5. 目標は途中で見直して変更してもよい

達成時期の設定

まず、目標の「最終ゴール」を決めましょう。「いつまで」に、あなたが「どう」なっているかです。

例えば、「1年後に体重を10kg減らしてMサイズの洋服が着られるようになる」という目標を立てたとしましょう。

単純に「痩せる」「ダイエットする」だけでは、大雑把過ぎて目標になりませんね。

美しく変身したあなたを、ワクワクしながら具体的にイメージしましょう。

行動計画・評価

行動計画

次に重要なのが「行動計画」と「評価」です。

ここがきちんとできていると、あとはその通りに行動するだけです。

  • 家族、恋人、親友に宣言する(SNSで公表する)
  • 毎日行う事:食事は咀嚼法で食べる、体重と体脂肪率を測定する、記録する
  • 週に1~2回行う事:ウォーキング(徒歩通勤も可)、ヨガ教室に通う
  • 1ヵ月に1回行う事:全身の写真を撮る(正面・側面)
  • 3ヵ月ごとに評価する:毎月ほぼ一定のペースで体重と体脂肪率が減っているかを確認する

目標の評価結果を見て、変化があれば「褒められる」というご褒美をもらえます。

あなた自身も「やった!」という満足感が得られて「もっと頑張ろう!」というモチベーションが上がります。

もしも変化がなければ、行動計画の内容(やり方)を見直しましょう。

①間食をカロリーゼロの飲み物に変える②糖質を最後にする食べ順を徹底する③好きな音楽を聴きながらエアー縄跳びを1日1回行う、など無理なく楽しくできる範囲のことを追加してみます。

たとえ結果が横ばいであったとしても、3ヵ月間目標を継続できた達成感はありますね。

そして「現状維持」も、体重の上昇曲線を食い止めたと評価すればOKです。

問題なのは、目標に反して体重や体脂肪率が増加してしまった場合。

そんな時には、設定した目標自体を見直す必要がありそうです。ここで、あなたの潜在意識を、もう一度よく確かめてみましょう。

「多少ぽっちゃりしていた方が可愛らしいわ」
「Lサイズでも、それなりにおしゃれできるし、無理にMサイズにこだわらなくてもいいのでは?」

もしもこのような本音があったとしたら、どんなに頑張っても10kg減量は達成できないでしょう。

逆に、あなたが本当に叶えたい目標だと再確認できたなら、目標は変えずに、もう一度行動計画の中身を見直しましょう。

目標達成のために、あなたの持っている知識や技術では足りないことがあるかもしれません。

そういう場合には、第三者に相談してアドバイスや協力を求めることも有効でしょう。指導者やアドバイザーが必要な目標もあります。

3.目標を1年間意識し続ける8つの工夫

1年間

新年に立てた目標を1年間継続するには、それなりの工夫が必要です。

目標を立てたけれど立てっぱなしでは、なかなか達成できませんね。

  1. 目標を紙に書いて見えるところに貼る(キッチン、洗面所、机の前、ベッドの近く)
  2. 目標の行動計画と評価のスケジュールを、手帳、スマホ、カレンダーに記入する
  3. 目標を毎日声に出して読み上げる(これが最大のポイント!)
  4. 1月末に目標の最初の見直しを行い、3ヵ月ごとに評価する
  5. 目標の評価結果と、その時の気持ちを報告する(宣言した相手に伝える、SNSで公表する)
  6. ポジティブな言葉を口癖にする
  7. ストレスの少ない生活で、リラックスと休養を心がける
  8. 目標を達成できた自分にご褒美!

「目標を紙に書いて貼る」「目標を毎日声に出して読む」。これは、日本の多くのアスリート達が、実際に金メダルを獲得するために子供の頃から行っていた方法です。

そして、四半期ごとの目標の評価・見直しが必要です。中間地点や最終ゴールでの「ご褒美」も、あらかじめ設定しておきましょう。

前向きな心でストレスフリーな生活を送ると、すべての物事が好転するようになります。

あなたの目標達成に役立つ情報や援助者が、自然にあなたのもとへ集まってくるようになるでしょう。

迷信やオカルトではなく、これをカラーバス効果と呼びます。

カラーバス効果
「カラーバス効果」とは心理学用語の一つです。カラーバスは「色を浴びる」の意味です。
意識していることほど関係する情報が自分のところに舞い込んでくるようになるといったものです。
例えば、「今日のラッキーカラーは赤」といわれると、街でその色ばかりに目が行くなども、カラーバス効果です。

出典:経営におけるカラーバス効果とは!|inQup

そして、そのことに感謝して笑顔で暮らす。

こんなプラスのサイクルが、あなたの目標をグッと達成に近づけてくれるでしょう。

こちらの記事も、あわせてご覧ください。

>>目標達成の最短コースは努力自体を楽しむことだって知ってた?

>>好ましいイメージだけにフォーカスするという絶対法則

2016年 新年の抱負が「新しい自分になりたい」だった場合

新しい私になりたいという願い

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やりたいことは沢山あるのに、うまく決められない。

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もちろん、ビジネスマンにも力強い味方。

ユーキャン記事4
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まとめ

新しい自分への扉

あなたの新年の抱負、今年はきちんと目標を立てて達成しましょう。

やり方は簡単です。あなたのライフステージと潜在意識の欲求にマッチしたワクワクを目標にするだけです。

楽しいから、やれる。

続ければ、できる。

とてもシンプルなサイクルです。

目標を達成できた!」という実績と自信が、あなたを輝かせてくれるでしょう。

あなたの、無限の可能性の扉を開く。

さあ、2016年の新しいあなたの一歩のはじまりです!

あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。