ストレスの種が増え、情緒不安定気味な大人が増えています。あなたの精神安定は自分で保ってあげなければいけません。
そこで、この記事ではそのためのちょっとしたコツをお伝えします。
精神を安定させるには「お決まり」や「お約束事」を持つと良いといわれています。それは、「行動」でも「言葉」でも「仕草」でも構いません。
イチロー選手がバッターボックスに入ってどんな仕草をするかあなたもきっとご存じでしょう?
どんな習慣でも続けてみよう
イチロー選手はNEXTバッターサークルで素振りをする回数、NEXTバッターサークルからバッターボックスまでの歩数、バッターボックスには左足から最初に入ることまでを全て「お決まり」にしています。
さらに、朝食のメニューは何年間もカレーライスだとか。だからこそ、高いレベルで精神が安定しているのでしょう。
あなたには、毎日欠かさず続けていることがありますか?
- 毎朝3kmランニングをする
- ヨガのポーズで瞑想をする
- 1日1冊はビジネス書を読む
- 毎日ブログ記事を更新する
何もそんなハードルが高いことじゃなくてもいいのです。
- 起きてすぐコップ一杯の水を飲む
- ベランダの観葉植物に水をやる
- いつものアロマキャンドルを点ける
- 同じコンビニでいつものコーヒーを買う
たとえば、そのくらいのことで十分です。これならばどうでしょうか。あなたにも何か思い当たる行動があるでしょうか?
習慣行動は精神を安定させる
自分にとって毎日お決まりの「特定の行動」を何か持っているほうが、人間の気分の波は安定すると言われています。
もしも、そういった行動が思い当たらない場合にはこれを機に何か一つ決めて続けてみるといいでしょう。
その際の注意事項は一つだけ。必ず「毎日続けられること」を選ぶことです。行動がその日のやる気に左右されないレベルのことでなければなりません。
それには、行動自体のハードルを下げることです。
「毎日していることなど何もない」という人の場合でも、たとえば無意識にしている行動の中に何か習慣化されたものがあるかもしれません。
こんな「癖」にも情緒安定作用あり
- オフィスに着いてすぐのコーヒー
- 食後の一服(タバコ)
- 仕事中のペン回し
- 指の関節ボキボキ鳴らし
- 電話のコードを指に巻き付ける癖
- スマホの画面をピカピカに磨く癖
これは無意識のうちにいつもと同じ“癖”を繰り返すことで「安心したい」という心理が働いているのです。
人間は1日1回でも「毎日同じこと」を繰り返すことによって継続性が養われ、気持ちが落ち着くと言われています。
新しいことをするときはドキドキ緊張しますがいつもと同じ、慣れ親しんだ行動は安心しますよね。
ジンクスでもゲン担ぎでもいいので毎日何か同じことをやるようにしてみてください。気持ちが安定すれば、心に余裕ができるはずです。
実際に、毎日同じ行動を繰り返すことでうつの症状が軽くなることも研究でわかっているそうです。
行動を継続できるようになる
何かの行動を習慣化することにより得られる恩恵は心の安定だけではありません。行動を繰り返すことによって継続性が養われているので、その行動を入れ替えることで、望む習慣を身につけられます。
読書でも筋トレでも英会話の勉強でもいいのですが、できればそれを自分の目標に貢献するものに変えていけるととてもいいですね。そして、その習慣はいずれ「継続」に裏打ちされた根拠のある自信になります。
気持ちも安定した上に、成果も出せて自信もつきます。まさに一石三鳥。こんなに楽しいことはありません。早速、あなたは今日から何を始めますか?
まとめ
いかがだったでしょうか?
はじめから何か高尚なことを続けようとする必要はありません。情緒不安定気味な心を整えることが目的ですから、毎日できる習慣行動を選びましょう。
再度、精神を安定させるための手順を書いておきます。
- 毎日「これをやる」と決める
- 今日から毎日「それ」をやる
- 「それ」をし続けることで精神が安定する
- 「それ」をし続けることで継続力がつく
- 「それ」をより生産的な行動に入れ替える
- 生産的な習慣行動が身につく
- 自己肯定感が持て、一層心が安定する
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。