自分の感情に責任を持つ人と自己中心的な人との決定的な違い

笑顔の少年 生活

自己中心的という意味ではなく、「自分を先に整える」ということの大切さについてお話ししたいと思います。

自分が楽しくないのに他人を楽しませることもできません。

自分にお金がないと他人にお金を貸すことはできません。

自分にないものは相手に与えることができないのです。

誰かに何かをしてあげようと思うのなら、まず先に自分を満たすことが必要です。

自己中心的な人との違い

水滴の波紋

こういうと自己中心的だと思われるかもしれません。でも自己中心的とは根本思想が違うのです。

「他人に迷惑をかけたり不快感を与えたりしてでも自分のことしか考えない人」。

こういう人を俗に「自己中」と呼ぶのだと思います。

しかし「自分を先に整える」という考えではこうなります。

「何をおいても、まずは自分が幸せであること」。

そして自分が幸せだと感じられるようになったら、今度は自分を中心とする幸せの同心円を次第に外側に広げていく。

つまり、自分が幸せになったら“その先”があるのです。自分に関わる人を幸せに巻き込んでいくという未来が。

ここが単なる「自己中」との決定的な違いです。

「どこまでいっても自分だけ」なのか、「まずは自分から。そして外側へ」という発想なのか。

幸せの中心に自分がいないければ、それは「幸せなフリ」。空虚な嘘やカラ元気になってしまいます。

自己犠牲の精神はいらない

大失態の女性

自己犠牲というのは“絶対的な不足”を前提とした精神です。

そこには「他人のために自分が我慢している」という被害者意識をともなうため、いずれ不満を生みます。

私たちは聖人君子ではないので、我慢だけでは限界が来ます。そして「我慢しない他人」に怒りを感じるようになりかねません。

どんなに素晴らしい理念でも継続できないことには意味がないのです。

中途半端なことをして途中で他人を落胆させたり、自己嫌悪に陥るくらいならはじめからやらないほうがマシです。

自分の感情に責任を持つことは自己中じゃない

「自分がご機嫌でいることが周りにできる最大の貢献」。

ふざけているわけじゃなく、これが大原則なのです。

自分がハッピーならそのハッピーな感情は周囲に伝染します。その逆もまた然りです。

感情の伝染についてはこちらの記事をお読みください。

「職場の人間関係が悪い原因は自分にあった!?意外な事実」

そして、自分を幸せにできるのは自分だけです。他人が自分を幸せにしてくれるわけではありません。

他の誰も自分になって、同じように感じたり考えたりすることはできないからです。

自分の役割は「自分のこと」をすることです。

そして自分がご機嫌でいるために大切なことは、自分自身を大切に扱うことです。自分自身を大切にしていないと、他人からも大切にされません。

これは自分の抱くセルフイメージが低いからで、セルフイメージの低さは「自信のなさ」として相手にも伝わります。

セルフイメージとは「自分の思う自分」のことです。

  • 「自分は何をやってもダメなヤツだ」
  • 「いつも失敗してばかりで嫌になる」
  • 「どうせ何をやっても続かないし…」

そういう人のセルフイメージはそうなわけです。

肩の力が抜けた男

  • 「自分は結構デキる系だ」
  • 「意外とプレッシャーに強い」
  • 「なかなかギャグのセンスがいい」

そういう人のセルフイメージはそうなわけです。

自分の行動は自分の強力な思考の表れです。セルフイメージを高めることは、幸せな人生を送るカギです。

このセルフイメージを高めることは自分にしかできません。

つまり、自分の心の状態や感情を決めるのは自分だということ。

感情を左右するのは外部の環境よりも、むしろ自分の内面が整っているかどうかによるところが大きいのです。

ですから、まず自分を満たすことを一番に考えてください。それが自分を取り巻く人々のためにもなるのですから。

あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。