物事はネガティブに捉えるよりポジティブに捉えたほうが必ずうまくいくようにできています。
既にあなたもご存じの通り、これ自体は何も目新しいことではありません。
でも実際にポジティブシンキングを1週間でも3日でも、いえ、丸1日でも試してみたことはあったでしょうか?
「知っている」のと「やっている」のには雲泥の差があるのです。
ポジティブシンキングは意識しないとできない
月曜の朝、憂うつな気分で出社したら休んだ後輩の代わりに朝礼の司会と3分間スピーチをさせられた。
そのスピーチがグダグダで同僚からは失笑され、上司には朝からしつこくダメ出しされた。
その直後、上得意先から大クレームが入り同僚の前で上司にコテンパンに激怒された。
やっと説教が済んだので慌ててお詫びに訪問したら営業車のバンパーを思い切り電柱にぶつけて始末書を書くハメに。
仕事する気がなくなって公園の駐車場に停めて昼寝してたら巡回中の警官に職務質問された。
夕方、寝ぐせバリバリなのに気づかず会社に戻ったらまた上司に皆の前で大説教された。
イラついたので腹いせに会社帰りにパチンコ屋に寄ったら2時間で3万5千円負けた。
帰りに弁当を買いにコンビニに寄るといなり寿司しかない。それを買って家に帰ると楽しみにしてたドラマが終わってた。
人生にはいろんな日々があります。
晴れたり曇ったり風が強かったり雨が降ったり。
何も意識しないでいると、目の前の不運に思える出来事は「自動思考」によってどんどんネガティブに彩られていきます。
ネガティブは連鎖する前に断ち切る
どんなに冷静な人でもタフな人でも、仕事や生活で悪いことが続いたときには「自分は何をしてもダメなんじゃないか」と落ち込み、行動を躊躇して足が止まってしまうものです。
しかし、一つのことで落ち込んでいると他のこともやる気を失い、二次被害を招いたり総崩れにもなりかねません。
こんなときには、単に気分転換をするだけでなく物事の捉え方を変えてみるのも一つの手です。
もともと、すべての出来事は善も悪もなくニュートラルです。それに意味を与えるのは出来事を受け止める人間です。
ポジティブシンキングではすべてがOK
会社帰りのパチンコで3万円負けてしまっても「絶対取り返さないと気が済まない」と思うのではなく、「ヘタに勝ってたらもっとハマったかもな」と考える。
忙しいときにインフルエンザで寝込んでしまっても「よりによって何でこんなときに!」と思うのではなく、「少し体を休めろということかもな」と考える。
たとえ会社をリストラされてしまっても「自分には能力がないからだろう」と思うのではなく、「別の生き方を探す機会を得られた」と考える。
こじつけや屁理屈にしか思えなくても、起きた目の前の事実をプラスの意味に転換して捉える思考回路はダメージを減らして前進しようとする行動力につながるのです。
ネガティブシンキングからは二次被害以外は生まれませんが、ポジティブシンキングが生み出すメリットは大きいのです。
ポジティブシンキングの本質
ポジティブシンキングの本質とは、単なる楽観思考ではなくて、自分にコントロール不能なことやまだ起きてもいないことはあえて気にしないスタンスをとることです。
そして不運に思える出来事の中からも肯定的な要素をみつけてその出来事を前向きに捉えること。
もっといえば、自分にとって有利な捉え方をすることで健全に開き直ることなのです。
目の前の出来事をどう捉えれば自分にとって有利になるでしょう?
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願っています。