人間関係を円滑にするために、どうすればいいんだろう。何とか今の現状を打破したい。
そんなあなたの気持ちはよく分かります。もうずーっとずっと人間関係はストレスの原因第1位です。
ということは、人間関係のストレスを減らすことができれば人生はもっとストレスフリーに近づくはずです。
あなたが目指している目的地は今の僕にはわかりません。
でも、それがどこであったとしてもそこに辿り着くまでには必ず「人とのかかわり」があるはずです。
人とのかかわりは、ストレスという「逆風」にもなることもあれば、協力という「追い風」になることもあるのです。
この記事を通じて、「あの人とはなぜ上手くいかないのか」に気づく機会を持っていただければうれしいです。
人付き合いの上手さは結果の出しやすさ
世の中には、人付き合いが上手い人と下手な人が存在します。
まずはじめにお伝えしたいことは「人付き合いの上手さ」とは、生まれつきの性格に由来するものではないということ。それは、後天的に身につける「能力」なのです。
ですから、「こんな性格だから」なんて思い込みは一旦脇に置いて、この記事を読んでもらえるとうれしいです。
航海士が航海術を覚えるように、料理人が包丁の使い方を覚えるように、社会人は処世術を身につける必要があります。
そうすることで荒波に飲まれず、それどころか良い波に乗って楽々と目指す目的地へ辿り着くことだってできるのです。
変幻自在な水になれ
「人付き合いの上手さ」とは、その場に応じて臨機応変に「自分の形を変えられる能力」と言い換えることができます。
水はコップに注げばコップの形に、水槽に注げば水槽の形になります。だから、水は相手が何であってもピッタリ収まります。
武術や人の在り方についてブルースリーも言っていたコトバは人間関係においても当てはまる真理なのです。
“Be Water, My Friend!(友よ水になれ)”
参考動画:ブルース・リー「水のように生きろ」
人付き合いが苦手な人が、他人に合わせられない理由は主に2つ。1つめは「 自分の価値観を過信している」ということ。2つめは「相手のことが生理的に嫌い」ということ。
以下、それぞれについてみていきましょう。
自分の価値観を過信している
僕たちが「自分の価値観」と呼んでいるものは、今までに出会った情報の偏りによってつくられたものです。
もちろんそれぞれの個人が出会ってきた情報というのは、世界に存在する膨大な情報の「ほんの一部」です。
決してこの世の情報を知り尽くして抽出した“最適解”ではないのです。
だから「自分の価値観はいつも絶対的に正しい」などとは思うべきではないのです。もしかしたら、自分の価値観のほうが「特殊」なのかもしれないのですから。
バランス感が重要
だからといって、自分の価値観を全面的に放棄する必要もありません。要するにすべてはバランスの問題なのです。
「どちらか一方が完全に正しく、他方が完全に間違い」ということは世の中にそうあることではありません。
人間関係で大切になのは相手に「耳を貸す」という態度です。「そういう価値観もあるのか!」と一旦は受け止めることが肝心です。
その態度がお互いを理解し合うための第一歩であると理解しましょう。
「自分はこう思うけれど、あなたはどう?」と問いかけてみる。相手の意見に耳を貸してください。まずはそこがスタートです。
相手のことが生理的に嫌い
あなたの周りにもいませんか?なぜか無性にイライラする相手が。取り立ててキッカケがあった訳でもないのに好きになれない。
こういう人は、あなたの「シャドウ」である可能性があります。シャドウは心理学の用語で、「自分の中の未熟な面・認められない面を有した人物」をさします。
つまり、自分の内面の自覚している「嫌な面」「見たくない面」をその相手の中にも見ているということ。
相手の特徴・嫌な面・欠点が自分と似ているから腹が立つのです。
たとえば、毎朝ギリギリに出社してきていつも職場の掃除をサボる先輩が生理的に嫌いというなら、自分の中にも「手を抜きたい」「楽をしたい」「サボりたい」という思いがあるということ。
実績もないのに、上司を持ち上げて機嫌取りするばかりの同僚に嫌悪感を抱くなら、自分も権力を味方につけてその七光りで楽に出世したいという思いがあるということ。
にわかに認めがたいことですが、心理学的にはそうなのです。では、自分と同じ嫌な面を持っているシャドウと付き合うにはどうすれば良いのでしょうか?
シャドウと仲良くなる方法
生理的に嫌いで嫌いで仕方ない相手とうまく付き合うには、「ダメな自分を許す」―これに尽きます。
あなたが「そういうダメな面も含めて自分なのだ」ということを認めてあげられると、シャドウに対しても寛大になれるはずです。
自分のダメな部分を自分で認めることは口で言うほど簡単なことではないかもしれません。
でも、「自分の嫌なところと似ているから嫌いなんだ」ということが分かれば、あなたの生理的に嫌いな相手に対する見方がこれまでと少し変わりませんか?まったくコイツも仕方ないヤツだな―って。
まとめ
いかがだったでしょうか?
あなたの肩の力が少しでも抜けていてくれたらうれしいです。もう一度ポイントを簡単にまとめておきますね。
- 自分の価値観が絶対にいつも正しいとは限らない
- 自分とは違う意見にも耳を貸して一旦受け止める
- 「ダメな部分も含めて自分」なのだと認めてあげる
- 水のように生きる
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。