アウトプットを前提としない情報のインプットでは意味がない

床でインターネットをする少女 仕事

何かこれまでの自分には思いつかないような新しいアイデアを発想したいのなら、自分の頭の中だけで考えていては難しいでしょう。

そこにはそもそも斬新な材料が入っていないのですから。

情報のインプットからアウトプットまでのサイクルを回す

本を読む少年

「情報を仕入れる→それを元に考える→着想する→表現する」

このサイクルを回すことが必要です。なかでも「考える」というセクションに最も多くの時間をかける必要があるでしょう。

このサイクルを回せば回すほど、既存の情報と新しい情報が頭の中で結びついて繋がり、思考できることの幅がどんどんひろがります。

膨大な情報に絡めとられてはいけない

検索エンジンという港から一度ネットの海に出れば、そこはまるで鳴門の渦潮のように情報が渦を巻いています。ある意味、通行注意の危険海域ともいえます。

自分でしっかり舵をとっていないと意図しない情報にいとも簡単に巻き込まれてしまうでしょう。

実際にあなたも次から次へとリンクをたどってしまい気がつくと小一時間経っていた、なんて経験がありませんか?

そうならないために1つだけルールを決めましょう。「今すぐ必要のない情報は追わない」というルールを。

いつか役に立ちそうな情報はついつい「おいしそう」に感じてしまいますが、そういったものは実際に必要になってから検索すればそれで間に合うのです。

とりあえず「今要らない知識は調べない」ということ。

それは「いつか食べるかもしれないから」と食べきれないほどの食材を買い込むのと同じです。一度の買い物で一生分の食材を買う必要はないのです。

インターネット検索もそれと同じことです。情報にしても食料にしても鮮度が命です。そしてどちらにも賞味期限というものがあります。

2か月後に必要になったときには、今学んだ情報が古くて使えないなんてことはザラにあるのですから。

だからこそ、今すぐ使わない情報は欲しがらないこと。検索にかかる時間が「二度手間」になるだけです。

情報を入れたら自分の頭で考える習慣をつける

頬杖をつく少年

たとえば2時間かけて本を一冊読んだとします。そして読み終えたこと自体に満足感を覚えて、何となく「良いことを知った」とか「良い本だった」とかで終わりでは意味がないのです。

ビジネスマン向けのの自己啓発本やビジネス書に限るなら、読書は暇つぶしでもエンターテイメントでもありません。

言ってみればそれは投資であり、「着想のための呼び水」といえます。

本当に大切なのは知識や情報などのうんちくではなく、それらをもとにして得た自分の「気づき」や「閃き」です。自分の頭で考えた内容や、それを自分なりに形にして表現することです。

情報を入れたら今度は情報を遮断する。新しいアイデアを生むにはこれが大切になります。

忘れちゃいけない「情報を制限すること」の大切さ

ドミノを止める手

情報を仕入れた今、新しいアイデアの芽は自分の頭の中に数多く存在しています。ただ、いろんな情報が入り過ぎてそれが独自のアイデアの芽が育つジャマをしているのです。

余計な情報がアイデアの芽の上にどっさりと積もって、どこを掘ればアイデアの芽が出てくるのか分からなくなっているだけです。

今、自分の頭の中にある知識を新たなアイデアに昇華させるために必要なことは、さらに多くの知識を得ることではありません。

むしろその逆で、情報を遮断することです。

情報の中には今すぐ必要のないものが多く含まれていて、いちいちそれに反応していたらアイデアを練り上げることに集中できません。

そうしたものがノイズとなって集中できないと結局は多数派の意見を正論のように思い込み、自分も借り物の意見を振りかざすだけになってしまいます。

こうなると、生まれたものは斬新なアイデアなどとは程遠い、よくある他人の劣化版コピーになってしまうのがオチです。

教育レベルの高い人ほど、より専門性の高い知識を得なければならないという強迫観念にとらわれているようです。

しかし、「新しいアイデアを生む」ということに関していえば情報はむしろ足りないくらいのほうがいいのです。

情報が多すぎるとどうしてもどれかには似てしまうものです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

最後にポイントをまとめておきましょう

  • 今すぐ必要のない情報は仕入れない
  • 情報を仕入れる時間<考える時間にすること
  • 一定量の情報が得られたら、情報を遮断し集中してアイデアを練る

あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。