なぜいつも思うだけでダイエットを始められないのか。行動を先延ばしにして、今年の夏も見送ってしまうのか。
そこには根性論ではない、単純で明確な理由があるのです。
いつも行動を先延ばしにする理由
結論を先にいうと「目的地と現在地が明確でないから」です。
多くの人はただ「今よりやせる」というような漠然とした目標を口にします。しかしそれでは、目標が達成できたのかどうかを判断しようがありません。
何かを変えようと思ったら、まず変わる前の元の形を知る必要があります。そうでなければ、もし途中で変化があったとしたもそれに気づけません。変化のない状態が続くとモチベーションが下がり、続けられないものです。
先延ばしをしないための3つの要素
1.目標は具体的な数値で立てる
ここが目的地であり、目指す「ゴール」になります。そもそもここが明確でないと、走り出すことすらできません。
2.現状を数値で把握する
ここが現在地であり、スタート地点になります。ここが分からないと、進むべき方向がわかりません。この2つの要素がそろってはじめて「ルート」が決まります。
3.移動手段を決める
そして、ルートに見合った「移動手段」が決まります。この移動手段が3つめの要素です。
ゴールしかみてない人が多すぎる
目指すゴールは意識されても、なぜかスタート地点を知ることの重要性はあまり意識されないことが多いものです。では、なぜスタート地点を知ることが重要なのか。このことは、旅にたとえると分かりやすいと思います。
旅にたとえると簡単に分かる
たとえばあなたは今、東京に行きたいとします。ここが目的地です。しかし現在地が分からなければ、どっちへ向いて進めばいいのかすら分かりません。
また、現在地によって目的地までのアクセス方法も違ってくるはずです。
もしあなたが今、大阪にいるのであれば東に向かって車を走らせれば着きます。最悪、自転車でも時間さえかければ到着できるでしょう。
しかしあなたが今いるのがハワイだったらどうでしょう。この場合、そもそも車ではなく飛行機に乗る必要があります。このように、現在地によって目的地までのルートや移動手段が違うのです。
この認識がずれていると、ゴールにたどり着くのは難しくなります。
欲しいのは情報ではなく結果のはず
やせる方法なんて中学生でも知っています。
運動すればやせるし、食べなければやせます。でも実践できないのは、ルート設定の段階に問題があるからです。
ネットで少し検索すればやせる方法はいくらでも出てきます。ダイエットに関する本も無数にあるし、DVD教材もあるでしょう。でも、あなたの目的は「ノウハウのコレクション」ではないはずです。
継続できることが肝心!!
極論すれば、方法はあなたが気に入ったものなら何でもいいのです。楽しみながら続けられることが最優先事項ですから。
それが何であれ、継続することで効果が出てくるものです。ビリー隊長のブートキャンプはとても毎日は続けられない。「隊長、もう勘弁してください!!」と叫びたくなります。
あれは爆発的に売れたのに、成功率が異常なほどに低かったことで有名な商材です。
どうか夏休みの旅行計画を立てるように、ダイエット計画を立ててください。旅先での予定に思いをはせるように、ダイエット後の姿に思いをはせて。
その際は必ず、目的地と現在地を明確にするようにしてください。たとえば「今現在25%の体脂肪率を10%にする」というふうにです。
そして、ルートに応じた適切な移動手段を選ぶようにしてください。有酸素運動・カロリー制限・炭水化物抜き・筋トレ・散歩、それらの併用。そのほかにもいろいろあると思います。
移動手段はオーダーメイド
あなたの現在地から、あなたの目的地にたどり着くためのあなただけの移動手段を選ぶようにしてください。
体型の現状もライフスタイルも千差万別です全世界で1億人に効果があったやり方だとしても、それが必ずあなたにも同じ効果があるとは限らないのです。
さいごに
いかがだったでしょうか?ダイエットという旅に適当に出発して、あるいは出発すらせずに「今回もダメだった」と自己嫌悪のループに陥ると、次はダイエットを「決心すること」自体がストレスになってしまいます。
決心したこと自体が最初の大きな一歩なのです。あとは地図をもって出発すればいいだけです。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。