「プロセスは関係ない。結果がすべてだ」。ビジネスでもスポーツでも競争の世界ではそういわれます。
「プロなら当然だろ」といわれるとそれまでですが、常にこういう考えをするのは少ししんどくないですか?
結果にこだわり過ぎるとモチベーションが下がる
営業の場合は結果の対価として歩合給をもらっているのでそれを意識するのですが、結果が出ないことだってあります。
じゃあ、結果が出なかったその仕事は意味がなかったのか?その仕事にかけた時間は、家で寝ている時間と等価値なのか。
仕事は結果以外に評価の基準がないので無理もないことですが、あまりにも「結果」にこだわり過ぎると仕事が苦痛になります。
結果につながらないものをすべて「ムダ」と呼ぶのなら、毎日の仕事は結果よりムダのほうが圧倒的に多いでしょう。
そうすると毎日のように「今日も一日何をやってたんだろう」と僕たちは落ち込まなければなりません。昨日も今日も落ち込んで、明日への意欲が湧いてきますか?
こんなことでモチベーションが続くはずがありません。結果が出せた日以外は自分を認められないなんて。
結果にこだわり過ぎるとビビって動けなくなる
電話でアポをとる場合、「5件のアポをとる」というのと「50件電話する」というのとでは取りかかるハードルの高さが違うと思いませんか?
「5件のアポをとる」だと断られるのが怖くて1回1回電話を躊躇してしまうのです。それに対し「50件電話する」という場合は、行動が止まるということは起こりにくいはずです。
極端な話、「この1チャンスで必ず結果を出せ」といわれると、失敗が怖くて動けなくなります。
きっとオリンピック代表選手はそんな感じではないでしょうか。ただ普段通りの力を出せば十分結果が出せるとしても、その力も出せなくなることがあるのです。
質は量から生まれる。結果もまた然り
世の中には「ナンパの達人」と呼ばれる人たちがいます。しかし、ルックスが圧倒的に良い人ばかりとは限りません。
彼らの達人たるゆえんは、明確な行動指針の違いに由来します。
では、ナンパの達人はどうして達人なのかというと、結果にいちいちこだわっていないからです。
彼らは自分にノルマを課し、100人なら100人、500人なら500人と決めてひたすら声をかけまくるのです。とにかく「数をこなすこと」にフォーカスしています。
だから、1人目も100人目も500人目も同じテンションでいける。
いちいち緊張したりしないし、いちいちへこんだりもしない。アタックする数が圧倒的なので成功する数も比例するのです。
これって「数」にフォーカスして「結果」が出ていますよね。
ダイエットや筋トレにしてもすぐに結果が出る訳ではありません。結果だけにこだわり過ぎていると早い段階で挫折します。
この場合も「3キロ痩せる」ではなくて毎日3キロ走るとか、「腹筋を割る」ではなくて毎日20回腹筋をするという具合に、結果ではなく「行動の量」にフォーカスすることが成功のコツです。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。