優柔不断に陥りやすい3タイプと陥る場面の明確な2つの特徴

優柔不断で選べない女性 生活

photo by Grant Grillo

決断力に欠けるというのか、優柔不断な性格というのか、物事がなかなか決められずにいつまでも悩んでしまう人が僕の周りはたくさんいます。

それはたとえば自販機で買う缶コーヒーの銘柄やランチのメニューがなかなか決められないなど、日常生活のほんの些細なことまでです。

優柔不断に陥りやすいタイプ

時間がかかり過ぎる男

優柔不断になりやすい人には次の共通点があります。

  • 少しの間違いも許せない完璧主義の人
  • 他人からの評価を気にしすぎる人
  • 自分の決断に自信が持てない人

そしてその背景には、過度に失敗を恐れる心理や後悔だけはしたくないという心理があります。

「失敗は絶対に避けるべきことだ」という意識にとらわれると、ますます決められなくなります。決めるとそこには失敗のリスクが生じるからです。

でも、どちらにしても大した失敗ではないし、仮に失敗したら「上手くいかなかった選択」としてその経験を次にいかせば良いだけなのです。

完璧な正解を求めて動けなくなるくらいなら、行動して失敗した方が得るものは大きいはずです。

おそらくあなたにも経験があるかと思いますが、時間をかければかけるほど迷いは深くなるのです。

何を選んでも結局、後悔はする

物思いにふける少女

それがどんなに慎重に選んだことだとしても、選択には必ず後悔がついて回るものです。それは「何かを選ぶ」ということは同時に、「何かを選ばない」ということだからです。

人間の脳は自分が選んで「手に入れたもの」より、選ばずに「失ったもの」のほうが気になるようにできているそうです。だから、どんなに考え抜いて選択したとしても同時に2つは選べないからやはり後悔はするのです。

それならば、さっさと決めたほうがいいですよね?時間をかけずに決めても、迷いに迷った末に決めてもどうせ後悔するのなら。

選択と後悔についてはこちらの記事をお読みください。

「後悔は選択とワンセットの根拠のない「妄想」だと気づこう!」

第一印象はくつがえらない

腕組みする少年

第一印象で反射的に「これがいい!」と思ったものを選ばないと高い確率で後悔します。

あれこれと選択肢を並べて比較検討してみても、やはり一番初めに「これだ!」と感じたインパクトはなかなかくつがえるものではありません。

ショッピングで考えてみると分かりやすいでしょう。たとえばあなたがカバンを買いにきているとします。

1軒目で見たカバンAに一目ぼれしました。でも最初の1軒目ですぐ決めてしまった後でもっと良いカバンが出てきたら嫌なのでとりあえずいったん保留にして次の店を訪れました。

2軒目で見たカバンBもなかなか良い感じです。カバンAとはまた違った良さがある。「これは探せば他にもまだ良いものがあるな」と思い、それも保留にして3軒目の店を訪れました。

3軒目で見つけたカバンCもなかなかのものです。この店ではほかにカバンDも気に入りました。この辺で最初のカバンAがどんなモノだったか思い出せなくなり、もう一度最初の店に戻りました。

う~ん、やっぱりこれが今まで見た中で最高です。そしてここでやっとカバンAを購入しました。

結局、何軒も店を渡ハシゴして商品を見て回るのは最初の判断が正しいという裏付けを得るためなのです。

優柔不断の発動条件

こちらを指さす男

逆説的ですが、優柔不断に陥るためには条件があります。

1.どれでもいいから迷ってる

選択肢が2つあって、Aが50%で、Bも50%だと選べない。選択肢が3つあって、A・B・Cともに33%だと選べない。

結局、「どれを選んでいいか分からないこと」は「どれを選んでも構わないこと」なのです。どれも同じウェイトでどれでもいいから選べない。

選択肢Aが80%で、Bが20%だったり選択肢A=60%、B=30%、C=10%だったらどれを選ぶかなんて迷わないハズなのです。

2.大きなことなら迷わない

これも同じようなことですが、些細なことだから迷うのです。

人生に関わるような大問題であればそこまで迷うことはありません。なぜなら方向性がはっきりしているからです。少なくとも「選びたくないもの」は明確なはずです。

そしていつまでも無期限に迷ってはいられないからです。

人生の大問題には多くの場合、決定期限があります。ここに、「期限内での決断」という必然性が生まれます。

結局、優柔不断が発動するのは命にかかわるようなことでも人生の一大事でもなく、ほんの些細なことだけなのです。

今現在、自分は優柔不断だと悩んでいるあなたはどうか、それがぜいたくな悩みだと気づいてください。

あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。