良い上司とは部下が能力を最大限能力を発揮させられる雰囲気や環境をつくれる人です。
一方、あなたの会社の上司はどんな人でしょうか?自分より上役の人間にはヘコヘコと迎合して下の立場の人間には感情丸出しで怒鳴り散らす。もしかして、そんな下らないヤツではありませんか?
同じ空間にいるだけでもストレスが尋常じゃない。でも、心理学で丸裸にするとそんな上司ほど実は内面がとても哀れなヤツなのです。
会社に長年飼われた社畜
そんなムカつく上司も、その行動の裏の心理を知れば実は「哀れな社畜」なんだということが分かり、それほど腹を立てなくても済むかもしれません。
つまり、あなたのストレスが1つ減ることになりそうです。ちなみに、社畜とは「会社と家畜」を合わせた造語です。
【社畜】(しゃちく)
社畜とは、主に日本で、勤めている会社に飼い慣らされてしまい、自分の意思と良心を放棄し奴隷(家畜)と化したサラリーマンの状態を揶揄したものである。
出典:Wikipedia
上役にヘコヘコして、部下には当たり散らす上司のように相手の立場によって態度を変える人間は権威主義的といえます。そして、そういった人間の心理は次のようなものです。
常に不安な上司の心理
そんな上司は社会的地位というものを重要視するあまり「自分がもし今の立場から転落したらどうしよう」という不安を常に抱えて生活しています。
その不安感から逃れるために上位権威者への服従をし、その不安感を隠すために部下に対して高圧的になるのです。
「弱い犬ほどよく吠える」という言葉がありますが自信のない上司ほどよく怒鳴るということも言えそうです。
上司にとっての重要事項
こういう権威主義的な考えの人間にとっては、対人関係よりも「自分の立場の維持向上」のほうが重要です。「安定的な立場の維持」が彼らの最重要課題なのです。
だから、自分の立場を守るためなら平気で他人を裏切ったり部下を売ったりするはずです。
自分が感化されてはいけない
- 部下の失敗は部下の責任
- 自分の失敗も部下の責任
- 部下の功績は自分の功績
こんなどうしようもない人間が自分の上司だったりすると、働く意欲が失せるのも無理がないかもしれません。
しかし、自分がくだらない人間の影響を受けては勿体ない。もっと他の、個人的なモチベーションを持ちましょう。
こういう人間がリストラにあって職を失ったときや定年退職した後はそれはきっと悲惨でしょう。
権威に弱い人間は社会的立場でしか他人を評価できないので肩書のない自分に対しては過度な無価値感を抱くことになるのです。
これは「上下関係を第一義とする縦社会に特有の病的心理」ということもできます。
SでありMでもある上司の2面性
アメリカの精神分析学者エーリッヒ・フロムによれば、こういった権威主義的性格の持ち主には“S”と“M”の2つの傾向が同時に存在するそうです。
すなわち、他者の権威に依存・服従しようとする“マゾヒズム的傾向”他者を自分に依存・服従させて支配しようとする“サディズム的傾向”です。
そして、こうした性格の背景には本人の“孤独感”と“無力感”が潜んでいるのです。怒鳴り散らす上司の素性はかくも哀れなのです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
こんな背景があるからこそ、上司は二面性を持つに至ります。つまり、権威者に依存・服従することで孤独感から逃れようとし、弱者を自分に服従させることで無力感から目を背けているのです。
すなわち、「自分の弱さから逃れようとする欲求」と「懸命に自分を守ろうとする欲求」が上司の性格の本質なのです。
これが権威主義的な人間である上司の典型的な心理です。どうですか。恥ずかしいくらい丸裸にすると哀れでしょう?
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。