運動不足の解消がビジネスにもたらす9つのメリット

ジムで座る男性 仕事

ビジネスオーナーや外資系ビジネスマンには、多忙なスケジュールの合間を縫って運動する習慣を持つ人が多いことは知られています。

「ジムに通う時間があるなら仕事すればいいのに」と思うのですが、運動不足解消には仕事の質を左右するほど多くの恩恵があったのです。

1.計画性が身につく

年間カレンダー

運動をはじめる動機の例として「夏までに○kgやせる!」というゴールを設定することがあります。

「いつまでに」「どのくらい」痩せるのかを数値化しますがそのためには正確な現状把握が必要になります。「6月末まで」に「現状78kg」を「目標体重65kg」にするというふうに。

この「ゴール設定」「現状把握」というプロセスは仕事にもそのまま当てはまるものです。「月末まで」に「6件の契約」を「10件」にするというふうに。

運動も仕事も同じく、「ゴール」から逆算して計画を立てます。最終目標・ノルマを達成するためにするべきことを逆算して年間計画→月間計画→週間計画に落とし込んでいきます。だ

から、「今日は何をやれば?」などと迷わないはずです。

2.切り替えが上手くなる

バイクのスロットル

「運動でストレス発散をせよ」とはよくいわれることです。しかし実際問題、ストレスが溜まった状態で運動をする気にはなかなかなれないかもしれません。

でも、面倒でもウォーキングやジョギングなどの軽い運動をすると実際、運動前と運動後でメンタルに変化が起きます。実感するには「一度試して下さい」としか言えないのですが、仕組みとしては自律神経が関係しています。

自律神経は交感神経と副交感神経の2系統からなる神経です。交感神経は戦闘モード、副交感神経は休息モードと考えて下さい。

少々面倒でも運動をすることで、交感神経のスイッチが入ります。交感神経が活性化して脈拍は上昇し、興奮・意欲的になります。

モヤモヤした迷いも消えて物事に対してポジティブになれます。これがリアルに「やる気スイッチ」を入れる方法です。

3.新しいアイデアの着想

良いアイデア

PCに向かって長時間座っていても、良いアイデアが浮かばない。それにも理由があります。その状態では「セロトニン神経」が活性化していないからです。

脳科学研究の第一人者・東京大学医学部教授の有田秀穂先生によれば、セロトニン神経はセロトニンという神経伝達物質を分泌しており、脳の明晰さをつかさどっているそうです。

これを活性化させるには、太陽の光を浴びることのほかに深い呼吸、そして「リズム運動」が有効だといいます。リズム運動とは一定のリズムで筋肉を動かす動作のことです。

ウォーキング・ジョギング・水泳・エアロバイクなどが代表的ですが腹式呼吸やガムを噛む動作もリズム運動に含まれます。

セロトニン神経活性化は運動開始5分後から始まり、20分で最大化します。そのため運動は20分以上行うのが望ましいようです。

セロトニンの増やし方はこちらの記事に詳しく書いています。

「【保存版】幸せホルモン・セロトニンを増やす7つの方法+α」

4.直感力・勘が冴える

暗闇での瞑想

ビジネスでも最後は「直感」で判断せざるを得ない場面があります。熟考する猶予はない、即決が求められる場面。運動の習慣を身につけることは、直感力の向上にも有益です。

テクノロジーは進化し、生活は便利になる一方で僕たち人間の機能や野性的な直感はどんどん退化しているのではないでしょうか?

エスカレーターがあるから階段を登らず、クルマがあるから歩かず、メールがあるから漢字を手書きすることも激減しました。

洗濯機は使いやすい角度のドラム式になり、掃除機はロボットになり、カーナビは音声入力になり、車のブレーキは自動制御になりました。

僕たち人間は、一体どれだけ楽をすれば気が済むのでしょう。逆に、どれだけ「生活の中で動く機会」を失っているでしょうか?平和で治安が良く安全が保障されたこの現代社会では、放っておくと脂肪をどんどん貯め込み、野生的な直感はどんどん鈍っていきます。

直感を常に研ぎ澄ませておくためには、自分を律する習慣を持つこと。とりわけ、定期的に体を動かし汗をかくようなことが望ましいのです。

5.心が安定する

ろうそくの炎

「やせる」「筋肉がつく」という以外にも運動には“心の平穏”という大きなメリットがあります。

運動の最大の恩恵はここにあるといっても過言ではないでしょう。運動により体調が良くなり、頭が冴えると人生の質(QOL)が向上します。

毎日定期的に決まったことをする習慣というのは、メンタルヘルスにもとても良いのです。

6.自信がつく

考える子供

他人の強制ではなく、自分で決めた行動を続けられると確固たる自信が身につきます。自信とは「自分にはあれもこれもできる」という能力の多さではなく文字通り“自分を信じる力”のことです。

自信=自分との信頼関係ができている状態。「自分は自分との約束を守る人間だ」という認識こそが揺るがない自信の根拠になります。

参考記事:「あなたが自信を持てないのは、自信の意味を履き違えているだけ」

7.相互作用

水滴の波紋

「健全な精神は健全な肉体に宿る」というフレーズのとおり、メンタル(精神)とフィジカル(肉体)は密接に関係しています。決して独立して存在しているものではありません。

どちらか一方が良くない時には、他方を整えれば良いのです。そうすれば自ずと両方が良くなります。「ストレス解消に体を動かす」というのは迷信ではないのです。

8.短絡的な思考を避ける

髪を振り乱すミュージシャン

小さな努力を積み重ねる大切さに気づくので、ものごとを長期的な視点で見られるようになります。

すぐに結果を求める、インスタントな成果を求める。努力しなければ手に入らないと分かるとすぐにあきらめる。そういうことがなくなります。

9.尊敬される

モチベーションの高い男

自分を律する習慣を持っている人、理想的な体型の人は肩書に関係なく無条件で尊敬されます。その人物の体型をみればその人が分かるといいます。自己管理出来ている人はたいてい仕事もできるものです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

仕事ができる人ほど運動の習慣を持ち、運動不足にもならずストレスもためず、気分転換もうまい。おまけにこんな恩恵まで受けているなんて。体を動かすことは良いことづくめです。

ジャージに着替えてやることだけが「運動」ではありません。通勤の中でひと駅手前で降りて歩く。EVではなく階段を使う。休憩時間には席から立ち上がり伸びやストレッチをする。

そんな少さなことの積み重ねで、確実に生産性が変わります。これを実感してもらうには、やってもらうよりありません。だから、やってください(笑)

あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。