仕事、家庭、人間関係、コンプレックス、恋愛など。ストレスの種は絶えることがありません。
あなたも同僚や友人から相談を受けることが多いのではないでしょうか。
相談されることの意味
誰かに相談されるということは、基本的にはその人から「信頼されている」ということです。できれば、信頼に応えたいと思うのが人情。
しかしどういう内容の相談であれ、人から相談されて的確なアドバイスや回答をするのはとても難しいことです。
では、どうすればよいか。
それは「なぜ、人は他人に相談をするのか」を考えればおのずと答えは出てきます。
相談は単なる「確認作業」
誰かに相談をするとき、人はたいてい自分で結論を出しているもの。だけども、その結論が適切かどうか不安があるんですね。
そこで第三者に相談し、確証を得たい。あるいは自分の考えや結論を正当化したい。
そのために人は他者に相談をするのです。
傾聴してあげる
だから相談されたときは、相手が言うことをただ親身になって聞いていればいいのです。
決して相手が話している途中に口を挟むべきではないし、ましてや、相手の考えを否定するような意見をしてはいけません。
否定されることは、追い詰められている人間にとってストレスでしかありません。
本音を探り当てる
とにかく相手が言うことにうなずき、肯定を繰り返すこと。
そうしていると、相手は自分から進んでどんどん話すので、何に悩み、どうしたいのかは手に取るように分かるはずです。
話の中で「でも」や「しかし」といった逆説語が出てきたら注意です。相手の本心はその言葉の前後に現れることが多いものです。
相手が言って欲しいことを言うだけ
たとえば恋愛に関する相談を受けたとき本人が結局は別れたがっていると分かったなら、「別れたほうがいいんじゃないかな」と言えばいい。
重度のストレスを抱えて転職したいという相談を受けたなら「とりあえず今の会社はやめたほうがいいよね」と言えばいい。
相手は、自分があらかじめ決めていた結論と同じ答えを出されたことに大いに満足し、相談にのってくれたあなたに感謝することでしょう。
自分まで一緒に悩んではいけない
相手の話を親身に聞くことで相手の気持ちに同調してしまい、決して自分まで悩みを抱えてはいけません。
基本的に相談内容は相手の持ち物。
最終的な結論を出すのは本人です。あなたが抱えるべきものではありません。
自分に相談したことで相手に満足感を与えたかったらあなたはただ、「相手が望む答え」を出してあげればいいのです。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。