僕たちが普段何気なく使っている言葉が実はストレスを増幅させていることがあります。自分の言葉でヒートアップして、相手に対してどんどん腹が立ってくるなんてこと、あなたはありませんか?
言葉が意識を方向づける
自分がどういった言葉を選ぶかによって「何にフォーカスするか」が変わってきます。そして、そのフォーカスの対象次第で自分の感情までも変えてしまう力を言葉は持っています。
ネガティブな言葉は使わない
もしあなたが何かに対してネガティブなイメージや感情を抱いたとしても、それはなるべく言葉にしないことです。モヤモヤしたイメージを言語化することによって、脳がその感情をハッキリと意識してしまうからです。
意味付けを書き換えるのにも有効
逆にいえば、意識したい・思い込みたいことは積極的に言葉にすればいいということになります。何かに対する意味付けを変えたいときなどに有効です。
職場の嫌な同僚に対して
たとえば、職場にものすごく嫌いな人がいるとします。それは、その人に対して「嫌い」という意味付けをしているから嫌いなのです。しかし、どうにかその人と上手くやっていかないと自分の業務に支障をきたしてしまう。そういう場合には意味付けを書き換えてしまうのが手っとり早いでしょう。
「腹立つなぁ」とか「ムカつく!!」という言葉の代わりに「あの人はあんなキャラだから」という言葉を使いましょう。それが難しければ、せめて何も言わない。口をつぐむ。
これを繰り返すことによって時間はかかっても、その人に対する自分の意味付けが変わります。最初はチカラワザで強引にでも続けるのです。
ヒアリングみたいに繰り返す
自分の発する言葉は音声データとして耳から入り脳にインストールされます。するとそれは「その言葉の持つイメージ」とともに記憶されます。それを続けていると不思議なことに、脳が錯覚を起こし始めるのです。
「あれ?前ほど嫌な人じゃなくなった気がする」そう思えてきたら、意味付けが変わってきた証拠です。「思い込み=情報」そして、情報は書き換えることができるこれが大原則です。
ダイエットにも有効なやりかた
「ヤセたい」とは思っているけど運動するのがキツい。
そんな時は「運動=キツい」という意味付けを「運動=楽しい」と書き換えることが有効になります。そうすれば、運動を続けることは苦ではなくなります。
苦から快への書き換え
運動は続けないと効果が得られないものなので継続していくためには、これはとても重要な考え方だといえます。これも最初はチカラワザでやります。
「キツい」と感じるたびに「楽勝!!」と声に出す。「やめたい」と感じるたびに「余裕!!」と声に出す。
これはもちろんボソリとつぶやくだけで十分です。ジムに響き渡るような大声でいうわけではありません。実際に僕もそれまでなかった運動の習慣をつけるときにはそうしていました。
頭に浮かんだ「キツい」という思念と「楽勝!!」という言葉では、実際に口に出した言葉のほうが優先的に脳にインストールされるのです。
セルフコントロールは言葉から
その場面で「自分にとって有利な言葉」を選ぶことで感情をコントロールすることもできます。
たとえば、仕事の締め切り時間まであと1時間だという状況。そこで「あと1時間しかない」という言葉を選ぶか、「あと1時間はある」という言葉を選ぶかで感情は変わります。
言葉で感情と結果が変わる
前者を選ぶと気持ちがテンパって焦りまくって時間切れ。後者を選ぶと心に余裕が生まれることはいうまでもありません。余裕が生まれるというより「平常心を保てる」といったほうが正確かもしれません。
それにより、1時間をちゃんと1時間分の長さとしてつかうことができるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか?僕たちが普段“意識”していると感じているものは心の領域全体からすると極めて微々たるものだそうです。
心の領域を占めているのはほぼ「無意識」と呼ばれるもの、つまり“潜在意識”なのです。
その潜在意識レベルでの意味付けが感情に与える影響は想像以上に大きいということを知ってください。そして、僕たちが普段何気なく使っている「言葉」を置き換えることによってその意味付けを書き換えることも可能なのです。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。