目標に向かってしなければならない新しいこと、今までと違う行動をなかなか始められないでいる。
そんなあなたにぜひ読んでほしいと思います。
実は、新しいことを始められないのは意志の強さの問題ではなく、「なぜ人間は今までと同じ行動をとりたがるのか」ということを理解しているかどうかの問題による部分が大きいのです。
人間は感情の生きものである
人間は感情の生きものだといわれています。人間は中・長期的なことに関してはきちんと論理的思考ができます。
しかし短期的なこと、今、目の前のことになると判断の基準がそのときの感情に左右されてしまう生き物なのです。
「夏までに体脂肪率を1桁にして腹筋を6つに割る!」と決心してそのための努力をしていたとしても、目の前にケーキを出されたら食べてしまうのです。
「1年で300冊の本を読んでやる!」と決心して実際に1冊目を読み始めたとしても、眠くなったら2ページも読まずに寝てしまうのです。
このように未来の幸せ、達成感や快楽よりも目先の快楽を優先してしまうのが僕たち人間の性なのです。だから、まずはこの前提に立つことです。
「ヒトは目先のことはその時の感情に左右される生き物なのだ」。
実際あなただけではなく、すべての人間がそうなのですから。違うのは、その前提を正しく理解しているかどうかだけです。
正しく理解している人は自己嫌悪に陥ったりしません。自分なりの対処法を考えることをしています。
ホメオスタシスの存在
人間をはじめとするすべての生物には生体内の環境を一定に保とうとする「恒常性維持機能」が備わっています。
この機能はアメリカの生理学者ウォルター・B・キャノンによって「ホメオスタシス」と名付けられました。
体温や血圧、脈拍をなるべく一定に保とうとするのもこのホメオスタシスの働きによるものです。生物にとってなくてはならない機能だから備わっている訳ですが、新しいことを始める時には逆にこの機能が障壁になってきます。
そもそも“恒常性維持機能”なので変化をとても嫌います。そしてなるべく現状を維持するように働きかけます。
もし何か自分で決めた新しい行動をしようとしたときに「面倒だな」とか「ダルいな」とか思ったとしたら、それがまさにホメオスタシスの抵抗に合っているときです。
自分の決心に反してそうした生活感情が湧いてくるのは、間違いなくホメオスタシスの仕業です。それはあなたの心の声ではありません。あなたの本当の心の声はこうだったはずです。
「夏までに体脂肪率を1桁にして腹筋を6つに割る!」「1年で300冊の本を読んでやる!」。最初の自分を信じてホメオスタシスに応戦してください。
成長の本質はホメオスタシスを倒すこと
立ちはだかるホメオスタシスを打ち倒し、次のステージへいく。次のステージにはまた次のホメオスタシスがいます。
こいつは各ステージのボスキャラみたいなものです。ホメオスタシスが各ステージの限界値を決めています。だからそれを突破していかなければならない。
これを繰り返して人間は成長していきます。自分の「ステージを上げる」とも表現されます。仕事でもダイエットでもスポーツでも勉強でもほかのどんなことに関しても本質は同じです。
よく「敵は己の中にあり」とか「己に勝て」といわれるのは、ホメオスタシスのことを指しているのです。
これまでの繰り返しの先にあるもの
当然ながら、今までと同じことを繰り返していたら、この先も今までと同じ毎日が続いていくだけです。
いや、人は年々若くなっていくわけではないのでよくて現状維持、普通は下降線をたどることでしょう。
今の自分よりも進化していきたいのであれば、新しい行動をする必要があるのです。
今の自分の現状は「これまでの自分の選択の結果」です。もし今の自分に満足していなのなら、これからは今までとは違う選択をする必要があるということです。
確実に進化する方法についてはこちらの記事をお読みください。
「【成長戦略】1年で3倍成長するために意識すべき唯一のこと」
コンフォートゾーンを突き抜けろ
今の自分にとって居心地のいい空間・環境のことをコンフォートゾーンと呼びます。それは自分にとってもっとも快適な領域、ひと言でいえば「ぬるま湯」のことです。
そこから外に出ることは変化と不安を伴うので、人間は無意識にそこに留まる事を欲しています。
しかし、今現在のコンフォートゾーンに留まり続ける限りいつまで経っても望む現実は手に入りません。望む現実はいつだって今の自分のコンフォートゾーンの外側にあるのですから。
居心地がいいからと、いつまでもぬるま湯に浸かっていたらいつまでも動けないばかりか、湯が冷めて風邪をひきます。
そして暖かい布団から出ないと、僕らは新しい遊び場に出かけることもできないのです。
もしお時間があれば、次はこちらの記事を強くオススメします。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。