情報過多の時代こそ、主体的に自分の頭を使うことが大切です。今回の記事ではその重要性をお伝えしたいと思っています。
もちろん、テンプレート型思考や誰かの意見のコピペ・受け売りでも生きていけないことはないでしょう。
ですが、主体的に人生を選ぼうとするなら、自分の頭で考えることを放棄してはいけません。
情報過多が思考に与える影響
ネットサーフィンで記事のリンクをたどってるうちに気がつくと1時間以上経ってた…なんてことはザラでしょう。
わざわざ検索しなくてもLINEやニュースアプリ、SNSのプッシュ通知、誰かのメルマガで大量の情報がもたらされるこのご時世。ともすれば簡単に流されそうになります。
必要な情報をチェックするだけでもあっという間に1〜2時間。全部まともに相手にしていたら、丸1日かかっても到底消化しきれません。
知りたいことは、スマホを取り出せばすぐに解決できます。
以前ならネット上にバラバラに存在していた情報も「まとめサイト」にいけば、整理された状態ですぐに見られます。
物事をうまくやる方法をまとめたライフハック記事だって充実しています。
こんなに便利な環境が整っているおかげで、人間は自分でわざわざゼロから新しい思考をしなくても生きていけます。
答えはもはや「考えるもの」ではなく、「検索するもの」になりつつあります。
作家や芸術家、その他クリエイターでないかぎり、脳みそに汗をかかなくても生きていける時代かもしれません。
情報過多が人間の思考停止をまねく
しかし情報は多ければ多いほど、人間の脳を思考停止状態にします。その理由は2つあります。
- 答えを思考ではなく検索に求めるようになること
- 論理と論理が矛盾する情報群の中から最終的にどれを採用するのか、
選択肢が多すぎて判断できなくなること
そして、思考停止した人間は、いとも簡単に操られてしまいます。こんな時代だからこそ、意識的に自分の頭を使うことが大切なのです。
思考停止が危険な理由について詳しくはこちらに書いてあります。
あるいは、せっかく頭を使っているのに「考えること」ではなく、「悩むこと」に終始している人も多いように感じます。
「考えること」と「悩むこと」の違い
この2つはどちらも頭を使っている行為のため混同されやすいのですが、両者には明確な違いがあります。
それは、いってみれば「真剣」と「深刻」のように明確な違いです。これらは似て非なるものなんです。
考えるとはどういうこと?
「考える」というのは、物事をシンプルにしていく作業です。絡まった釣り糸を解きほぐして、真っ直ぐな1本の釣り糸に戻すイメージです。
考えることを通じて「思考」は一定の方向性を保ちつつ先へ先へと進んでいきます。これは、とても生産的な脳の使い方です。
悩むとはどういうこと?
「悩む」というのは、物事を複雑にしていく作業です。絡まった釣り糸をますますもつれさせて収拾がつかなくなるイメージです。
悩むことを通じて「思考」はグルグルと同じところを巡り消耗します。先に進むことはなく、これによって事態が好転することもありません。
非生産的でネガティブ思考の入り口になりやすい脳の使い方です。
しかし残念ながら、多くの人は「考えて」いるつもりでも、無意識のうちに「悩むこと」を選択している場合がほとんどなのです。
頭を正しくつかえば自然とポジティブになる
A:「あの子カワイイけど、声かけても絶対に拒絶されるだろうな」
B:「あそこにいるカワイイ子とどうしたらお近づきになれるかな?」
(*Aが悩んでいる状態、Bが考えている状態です)
A:「どうしてもっと早い時期からダイエットしなかったんだろ…」
B:「どうすれば今からでもカッコいい体になれるかな?」
どちらもAは自分を責めて落ち込み、Bのほうがワクワクします。生活にワクワクが多いほうが、精神衛生上も良いに決まっています。
このとき意識するべきポイントとしては、目の前の事象に対して“How?”という視点を持つことです。すると脳が答えを探し始める、つまり考えはじめます。
逆に”Why?”という視点でとらえてしまうと、出口のない循環論にハマって悩みはじめます。
さいごに
どうか必要以上の情報集めに必死にならないでください。大切なことなので最後にもう一度繰り返します。
今の時代、情報はいかに多く集めるかよりも、いかに多くを捨てられるかのほうが重要です。
「今」のあなたにとってのドンピシャな情報以外は全部スルーしてください。前向きに捨てまくってください。情報の断捨離は絶対に必要です。
いずれ必要になったら、その時改めて検索すればいいんです。どうせ今集めた情報など、3ヶ月や半年もすれば古くて使い物にならなくなる時代です。
ぜひ今日からあなたも情報を取捨選択しつつ、“How?”(どうすれば)という思考のフレームを意識してみてください。きっと、これまでより物事が前に進む感覚を得られるはずです。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願っています。