「そのネガティブ感情はあなたの才能の在りかを見つけるレーダー」という記事で、ネガティブな感情は才能の隠れ家だと書きました。
まだの方はぜひ、そちらを読んでからお読みいただくとさらに新しい発見があるかと思います。
悩み苦しむことにだって意味はある
悩みや苦しみはなければ無いにこしたことはない。僕を含め多くの人はそう思っていることでしょう。
子供の頃に母親を病気で亡くし、絶望的な喪失感を味わった人が将来、医者になると決意することがあります。
貧しい家庭環境で育ち、そのことで悔しい思いをしてきた人が将来、お金持ちになると決意することがあります。
このように、自分が体験する悩みや苦しみは今後の進化の方向性や可能性、自らの才能の源泉を探す機会ということもできます。
そしてこれは何も子供時代の経験に限ったことではありません。
入社してから実績を上げ始めるまでに時間がかかった遅咲きのビジネスマンは管理職になった時、似たような境遇の部下に対して適切なアドバイスができます。
悩みが自分の才能の副作用
カウンセラーの才能を持つ人が若くしてうつになったりします。才能があるがゆえに、その副作用として自分自身も苦しみます。
現在、FXや株など投資関連のコンサルティングをしている人は子供時代あるいは若い頃に、お金が無かったことで苦労しているあるいは大失敗していることが多いのも事実です。
こうした副作用を通過した者にだけ、才能の鍵が与えられます。自分のつらい過去を通り抜けることで才能は拓けてきます。
僕はこれを、尊敬する本田健氏から学びました。
「才能を手に入れる前には先に、その副作用がある」。このことを理解しておかないと、多くの人が副作用がキツ過ぎて自分の才能に気づくことも、辿り着くこともできないことになります。
“自分の苦しみやネガティブな思いが人を助ける才能になる”
これが今回の記事でもっとも伝えたいメッセージです。自分を癒す過程で「才能」は見つかるものなのです。
「こんなに悩み苦しんでいる自分がカウンセラーなんかになれる訳がない」とあなたは思うかもしれません。
「こんな自分にやれるはずがない」ではなくて、「こんな自分だからこそやるべきなんだ」と考えてください。
裏切られた経験がない人に、人間不信の気持ちは分からない。ガンになった経験がない人に、ガン患者の気持ちは分からない。子供を事故で亡くした親にしか、その気持ちは分からない。
母子家庭で育った子供にしか、その苦労は分からないのです。
どれだけ話を聞いても、想像をしてみてもその人にはなれません。身をもってその体験をし、そしてそれを乗り越えた者にしか語れないことがあるのです。
そして今現在、つらい悩みを抱えているあなたにもそれを経験したあなたにしか語れないことがあるのです。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。