新社会人の方はこれから出ていく社会に不安を感じているかもしれません。
それはきっと会社や仕事に対するイメージがネガティブで、重苦しいものであるからではないでしょうか。
「不安よりも希望のほうが大きいです!」という優等生はそれで結構です。
よく5月病といわれるように、もしも社会に出てつまずいたら以下に挙げる6つのアドバイスを思い出してほしいのです。
1.今までのプライドを捨てる
ついこの前まで大学やバイト先で一番偉そうにしていた自分が、一転して組織の中で一番下のペーペーになる。
扱われ方も、スキルも、経験もすべてにおいてです。プライド意識の高い人ほどこのギャップにやられます。
でも、くだらないプライドがあると人間関係作りにも知識の習得にも障害になることが多いのです。戦略的に「アホ役」を演じるのが、最も上手いやり方です。
上司や先輩に可愛がられ、知識を授けてくれるからです。そして、ピンチの時にも助けを求めやすいポジションです。
2.ホームの職場環境作り
コンパを盛り上げるには事前に男性陣で結束しておくことが不可欠ですが、仕事もそれと同じです。
まず最初に、同僚との良い関係・組織の団結力を高めることで仕事上の目的は達成しやすくなります。
もしも人間的に尊敬できない上司や先輩だったとしても、本心からの言動である必要はまったくありません。
本音はこの際関係なくて、自分のフィールド固めのために割り切って愛想よく上司・先輩を慕うことです。
3.今しかできない失敗をしておく
断言しますが、新入社員はまだ成果を期待されていません。お金をもらいながら、勉強させてもらっている期間です。
この猶予期間のうちに、難しい仕事や難しい顧客を経験しできるだけたくさんの失敗を重ねることです。それにより、あなたの経験値が積み上がっていきます。
年次が上がるごとに、会社から求められることのハードルは上がり、基本的な失敗は許されなくなってきます。新入社員は「1日3コ以上の失敗」がノルマだと思ってください。そうしたら毎日最低3コは学べます。
失敗は行動した証拠であり、ここでは致命傷になりません。「失敗を恐れて行動を避けること」が致命傷になります。
4.今しか聞けないことを聞いておく
感じた疑問点はすぐに解決することです。たとえ上司や先輩の仕事の手を止めることになっても、です。あなたの優先事項は「あなた自身の成長」です。そのためには遠慮は禁物です。
分からないことをそのままにして社歴が3年、5年と経つと「分からないこと」は「今さら聞けないこと」に変わります。そうなると、分からないことからはずっと逃げ続けるようになり逃げられなくなると、次第に居場所がなくなるかもしれません。
新入社員は先輩にうるさがられるくらい、質問し倒しましょう。ただし、同じことを何度も聞かないように必ずメモを取りながら。
5.先入観を持たない
- 上司は嫌なヤツでこの先も口うるさくいわれるんだろう
- 職場の人間関係は険悪でストレスフルなのが常識なんだろう
- ノルマがプレッシャーでそのうち胃潰瘍になりそうだ
- きっとこの先も残業や休日出勤が定年まで続くんだろう
「上司」「職場」「人間関係」に関する世間一般のイメージがあなたの職場にもそのまま当てはまるとは限りません。あれこれ妄想して、ありもしない壁を自分で作り出さないこと。
「腐ってる」と思いながら食べると、実際には腐ってないものを食べても腹痛になるものです。
6.場慣れする
とにかく日々経験する新しい“業務”や“接客”は数稽古です。最初のうちはとにかく「数をこなすこと」が目標です。その日の成果に一喜一憂せずに、淡々と継続しましょう。
やがて、だんだんと緊張せず落ち着いて段取りよくこなせるようになっている自分に気づくはずです。それがいわゆる「板につく」という状態です。
今は失敗するのが仕事
イチロー選手でも10回振ったら7回はヒットが打てません。打率4割なら間違いなく首位打者になれます。T・ウッズも「届かないパットは入らない」といっています。
赤ちゃんは泣くのが仕事なように、子供は遊ぶのが仕事なように、新入社員は失敗するのが仕事。そのくらいに思って、新社会人のあなたにはぜひ縮こまらずにいろんなことに向かっていって欲しいと思います。
5月病になりそうだと感じたら、この記事を思い出してください。ここに書いてある内容を実践すれば、きっと早めに好転できるはずです。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。