移動時間やスキマ時間にも本やオーディオ教材で学んでいるのに、自分のレベルが向上している実感がない。
そんな感覚に気づいたとしたら、あなたはラッキーです。この記事には少しばかりのヒントが書いてあります。
あなたは今、興味を持って学んでいることはありますか?学んだことは自分のスキルの一部として使えるものになっていますか?
知識を入れること自体が目的じゃない
社会人が学ぶ目的は「知的好奇心」を満たすことではなくて実際に成果を出すことであり、読書はその手段であるはずです。
学ぶこと、本を読むこと自体が目的なわけではありません。だから熱心に本から学んだとしても、その知識を今後の行動に反映させないのならば、それは単なる「趣味」の域を出ません。
とても大切なことなので、このことは強調しておきたいのですが「知っている」のと「やっている」のでは本当に絶望的なまでの開きがあります。
学んだらすぐに使ってみる。自らの学びを「使えるスキル」に変換する上では、これがとても大切なことです。
新しく得た知識を自分で実践してみれば、その結果良くも悪くも何らかのフィードバックを得られます。そのとき、知識は実体験を伴う「知恵」に昇華されます。
そうなって初めて、知識を自分の血肉にできたといえるのです。
書籍だって取り扱いマニュアルみたいなモノ
デジカメの取扱説明書を最後のページまで読み終わってから、本体を触り始めるような人はいないと思います。普通は読みながら触るのが一般的なのではないでしょうか。
そうしないと、書いてある内容が実感として分かりません。
本もこれと同じで、読んでるそばからやってみるといいのです。「まずは1冊全部読み切ってから」と気を張らずに、第1章だけ読んだら、その中で使えるモノはすぐ使うこと。
そうすれば1冊全部を読了したときには、そのノウハウはもうすでに習慣化しているかもしれません。
また試してみると、上手くいく方法とそうでない方法が出てくると思います。その本はあなた1人だけに向けて書かれたものではないのでむしろそれは当然のことです。
このようにその都度、自分に合うノウハウを取捨選択できるという利点もあります。なにも、著者の考えをすべて鵜呑みにする必要はない訳です。
習慣化された知識こそが成功のカギ
学ぶのは「成功するため」とか「金持ちになるため」とかいう人が僕の周りには多いのですが、学べば成功できるのでしょうか?
学ぶ行為を「新しい知識をインプットすること」と定義するなら、僕はそれは違うと思います。学ぶだけで成功できるなら、こんなに楽なことはありません。
世の中は今頃、もっと多くの成功者であふれ返っているはずです。
結局、成功できる者とできない者を分かつものは「知識の総量」ではありません。有益な習慣をどれだけ多く体得できるかなのです。
何のための有益な習慣を体得するのかは、目指しているゴールによって異なります。
ダイエットに成功することなのか、志望校合格なのか、トップセールスになることなのか、会社の事業拡大なのか。ゴールが違えば、それに必要となる習慣も違います。
知識の定着率について
読んだことも聞いたことも、それだけでは全体の半分くらいしか知識として定着していません。人間が思い出せることの割合は次のとおりです。
- 耳にしたことの10%
- 目にしたことの35%
- 耳にして、かつ目にしたことの55%
- 言葉を言い換えたことの70%
- 言葉を言い換えて、実行したことの90%
定着率を上げるには、アウトプットがどうしても必要になります。
だからあなたも、せっかく学ぶのならそれに費やした時間コストを回収するためにも、得た知識をどんどん使ってみてください。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。