GWやお盆、年末年始の長期連休は普段仕事漬けの社会人にとって大きな楽しみ。
ただし、その反動で最終日にはものすごーく憂鬱になるものです。
そんな憂鬱気分の中、なんとか自分を奮い立たせて出勤してみると、長期連休明けの現場は休みボケで頭が切り替わらないのに処理すべき仕事が山積み…。
「ああ、もう今すぐ家に帰りたい。」
明日からまた始まる仕事を前に、憂鬱感に囚われている人に「今この瞬間、憂鬱なのはあなただけじゃないから大丈夫!」というメッセージを送りたいと思います。
休みの最終日は子供だけでなく大人でも寂しいもの。
人生における「休みが終わる憂鬱MAX」といえば、小学生時代の8月31日。
毎年半泣きで宿題をしていたあの日です。溜まりにたまった膨大な量の宿題をするつらさもそうですが「今日で夏休みが終わってしまう…」という絶望感のほうが大きかったことを思い出します。
当時から日曜日の夜にサザエさんのエンディング曲がかかると無性に寂しい気分になっていたことも思い出します。
そして、大人になった僕らは今でも長期連休が終わるとき決まって、ものすごく寂しい気分になるものです。
もうこれはどんな仕事人間でも例外なくそうです。それが正常な反応です。
「ああ、もう休みが終わってしまうのか…」
「もっとあれもしたかった。これもしたかった」
「明日から会社に行くのイヤだな…」
こういうと
「そんなに嫌なら会社を辞めればいいじゃないか」と言う人もいるかもしれません。
でも、休み明けの仕事が憂鬱だからという理由で実際に会社を辞める人はそんなに多くないんですね。実際に会社を辞める人が圧倒的に多いのは長期連休明けの時期ではなく、ボーナス支給直後だったりします。
うん、大正解です。
こんなふうに連休の最終日に憂鬱な気分になったら、以下の3つの話を思い出して自分をコントロールしてほしいのです。
1.人間は慣れる生き物。長過ぎる連休はありがたみが薄れる。
生物は環境に適応するように進化して生き残ってきました。人間もまた環境に慣れる生き物です。
考えてみてください。あなたの会社が月のうち半分が休みになったらどうでしょう?
1ヶ月のうち休みが2週間も続いたら、その状態に慣れてしまいます。
ひと月の半分が休みであることが「当たり前」になると、それをありがたく感じられなくなります。それが日常になるのですから、そうでしょう。
逆に仕事のほうが非日常になり、楽しみになるかもしれません。
- 大好物のウニ丼でも1日3食1週間食べ続けると苦痛になる
- どんな親友でも三日三晩一緒にいるとケンカになる
- 遠距離恋愛のカップルは会えない時間に愛が深まる
だから、「当たり前」になりつつある休日モードをリセットするためにも、ここらでいったん仕事に戻ったほうがいいのです。
もしサザエさん症候群にハマりそうになったら、この記事でリセットしてください。
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2.自律神経のバランスが崩れる。休み過ぎは心身に不調をきたす。
ご存じのように、自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つからなります。このどちらか一方が優位になり過ぎると、心身に不調をきたします。
自律神経のバランスを整えることが人間の持つ免疫力を高める。この考え方は、予防医学の観点からも非常に重要とされています。
この世界はすべてバランスの上に成り立っています。
- プラスとマイナス
- 善と悪
- 陰と陽
- 白と黒
- 酸性とアルカリ性
- 緊張と弛緩
休みが続くと、その間ずっとリラックスモードON。つまり、副交感神経が優位になりっぱなしの状態なのです。緩み過ぎて、あまり良い状態とはいえません。
もちろん逆に、ずっと緊張モードONでも良くありません。これは交感神経が優位になりっぱなしの状態です。
どちらのモードにあるのが良い悪いという問題ではなくて、要はその「バランスが大切」だということです。
バランスが崩れた時、システムは破綻します。心身の健康も同じです。
ダラダラと休みが続くといずれ心身に不調をきたします。
生活の中で時々は緊張モードに入るほうが健全なのです。適度な間隔で仕事モードに入ったほうが実は調子を保つ上では良いのです。
なにごともバランスが大切。偏ると調子を崩す。だから、ここらでいったん仕事に戻ったほうがいいのです。
3.戻る場所があるのは幸せなことかもしれない。
もしずーっと休みが続いたら、それって退職したのと同じですよね。ONとOFFがあって、また戻る場所があるというのはありがたいことです。
私はサラリーマンだった頃、「うつで休職⇒退職⇒無職で主夫」という時期を経験しました。
だから余計分かるのですが、「戻る場所がない」というつらさもあるのです。
マンションの隣にある会社の駐車場が長期連休中はガラガラだったけれど、休み明けの今日は出勤してきた社員の車でいっぱいになっている。
それを尻目に昨日までと何も変わらず、ただ洗濯物を干している無職の自分の虚しさ。
連休が明けたからといって自分には戻る場所もなく、周囲の視線は冷たい。
自分はこの世界に必要のない人間みたいな気がしてくる…これって結構きついんですよ。
働きたくても働けない人もいるということはあまり知られていません。
だから、あなたには戻る場所があるありがたさに意識を向けて、「もしかしたら、この憂鬱は贅沢な悩みかもしれないぞ」という視点を少しだけ持ってほしいのです。
さいごに
以上、連休の最終日に憂鬱な気分になったら、思い出してほしい3つの話でした。
目の前の事実をどう捉えるかは個人の自由ですから。どんどん都合のいいように捉えて解釈していけばいいのです。
「何かストレスがあるならコントロールする」
その結果として、人生をより良く生きることを目指す。それがこのサイトで探究しているテーマです。
「考えかたじゃなくて具体的なノウハウはないのかー?」って方はこちらの記事をどうぞ。
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あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願っています。