人間関係は化学反応あるいはかけ算。一方が変わると解が変わる

物憂い女性 生活

家庭や職場など、身近な人間関係の良し悪しは僕らの気分や日々の生活の質を大きく左右します。人間関係を良くするには何をどうすればいいのでしょう。

人と人の化学反応

神経

人間関係は化学反応に似ています。たとえば物質A と物質B を混ぜると“X”という反応が起こるとします。でも物質Aと物質Cを混ぜると“Y”という全く違う反応が起こるわけです。

人間関係もこれと同じです。仮にAさんという人が自分にとってイヤでたまらない人だとします。これが反応“X”です。

でもA さんがC さんと関わると“Y”というとても良い反応が起こることがあるのです。このことを俗に相性というのかもしれません。

「あの人とは相性が悪いからどうしようもないよ」とあきらめる。そして避ける。相手から逃げる。それではこれまでのパターンを延々と繰り返すことになります。

そもそも相性なんていうものは生涯続く因縁などではなく、「変えることができる関係性」なのです。

自分次第で関係性は変えられる

数学の黒板

そうはいっても、相手を変えるのはカンタンなことではありません。でも、その関係性自体はAさんを変えるのではなく、「自分が変わる」ことでも変えることができるのです。

これまでは「A さん×自分=X」だったのが、あなたの意識が少し変わることによって「A さん×自分′=Z」になるのです。

かけ算ではどちらか一方の要素が変動すれば、そこから出てくる“解”は変わります。

<変わらない相手を変えようとして悩むのではなく、「自分が変わればいいんだ」ということに気づいてください。

被害者意識は要らない

「自分が変わればそれで済む」というようなことをいうと、「自分が一方的に負けたような気がして嫌だ」という人がいます。

なぜ自分だけが譲歩しなければいけないのか、と。たしかに、その気持ちは分からないでもありません。

これと同じこと

歩道に停められた自転車

たとえば、今あなたが歩いている先に、歩道中央までハミ出した放置自転車があるとします。

これをワザワザ移動させてから歩道の真ん中を通るのか、それとも自転車を避けて歩道の端を通るのか。

どちらのほうが、より摩擦が少ないか。自分の労力が少なくて済むか。

あるいは、あなたが歩く歩道の行く手に、長ーいリードでつながれた大型犬がいるとします。そのまま真っ直ぐにリードの届く範囲を突き進むのか、それとも歩道の反対側に移ってから通過するのか。

どちらのほうが、より摩擦が少ないでしょうか。

さらに道に犬のフンがあったら避けて通るのでは?それともあなたは「避けるのが面倒くさいから」とそれを踏みつけて真っ直ぐ進むツワモノでしょうか。

相手との関係性もそれと同じことです。相手の存在は自転車や大型犬や犬のフンです。

これを避けて通ることは「負け」でしょうか?状況に自分を合わせることは「負け」ですか?

障害物はつきもの

ジャマなものは避けて通る。それが僕はきわめて合理的な選択だと思うのです。

ジャマなものはかわしながらも、自分の進路は変えない。つまり、衝突は避けながらも基本的な主張は変えない。

進みたい方向へ進めばいいし、言いたいことは言えばいいということです。

引いてもダメなら押してみる

怒れる男

もし避けて通っているのに犬が自分のほうへ突っかかってきたら、そのときは思い切り蹴り飛ばせばいいのです。

2回連続で譲歩すると、相手は調子に乗るうえに、こちらにも被害者意識が出てきますから。

あなたが変わっているのに、逆に相手が調子に乗る。そんな場合は逆にキレてみるといいかもしれません。

意外とそこから相手が下手に出るようになるという場合もありますから。これが最終手段の「相手を変える」ということです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

最後にもう一度ポイントをまとめておきましょう

  • 相手×自分=人間関係
  • 自分が変われば人間関係は変えられる
  • 自分を変えることに被害者意識は不要
  • 最終段階はキレることで相手を変える

あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。

コメント

  1. 森 惇 より:

    森です。
    おっしゃるとおり、ひとくちに「人間関係」といっても、
    相手が上司なのか友人なのか後輩なのかといった自分との関係性により、
    とれる対応は異なると思います。
    それぞれの環境・立場・相手の個性・自分の個性があるので
    どんなケースにも当てはまる絶対的な正解はないと思うのです。

    もしよかったら、「ロバの耳(お悩み相談)」からあなたのケースを
    僕に聞かせてください。待っています。