大物芸能人の離婚話や献金問題による大臣の辞任騒動、トップアーティストの薬物使用など、他人の転落人生をワイドショーで見るとなぜか気分がちょっとスッキリすることがありませんか?
成功者にイラつく心理
それは人間は心のどこかに、そういった成功者に対する無意識の嫉妬や妬みがあるからです。
自分よりもずっと上のステージにいる人間が坂を転がり落ちるのを見るのは楽しいもの。言葉にせずとも、誰しもそういうダークな一面を持っているものではないでしょうか。
もしあなたが男性だとしたら、ものすごいイケメンがブサイクな彼女と腕を組みイチャつきながら街を歩いているのをみかけたら、きっとニヤっとするんじゃないでしょうか。
「よっしゃ~。ライバルが一人減ったぜ!」とか思いながら。
基本的に人は、自分より哀れなもの・弱いものに対してしか優しくなれないものです。だから、成功者や自分よりも幸せそうな人に対してはイラつくのがむしろ正常な反応なのかもしれません。
でも、本当は人の失敗を喜んでいても仕方ないんです。「人の失敗」は必ずしも「自分の成功」ではないから。
マライアキャリーが激太りした画像を見て喜んでいても仕方がない。マライアがどんなに太っても、あなたが痩せたことにはならないのです。
当たり前のことですが、相手が失敗しても自分は何も変わっていないんです。ましてや成功などしていないんです。
他人の失敗も成功もあなたに関係ない
「人の失敗は自分の成功を意味しない」。これに気づけば、もう一つの真理にも気づくはずです。
それは「ライバルの成功」=「自分の失敗」ではないということです。
あなたのライバルが同僚か同業他社の営業マンなのか誰なのか分かりませんが、その彼が目標やノルマを達成したことはイコールあなたが目標を達成できないことを意味しないということ。
「彼は彼」で「あなたはあなた」なのです。2人とも目標を達成するということもあるのです。
他人の成功にイラついても自分には何のメリットもありません。それどころか自分のペースを乱されるばかりです。
せっかくこれまで積み上げてきたものを、相手に先を越されたからといって「もう失敗だ!」と全部投げ出すのはあまりにもったいなさ過ぎます。
また、相手の失敗を願うことにも意味がありません。選手権大会やオリンピックの順位ではないのですから、相手が落ちても自分が上がるわけではないのです。
周囲の状況に一喜一憂することなく、ただ愚直に自分のやるべきことを積み上げる。
相手が先にギブアップしようが、ゴールしようがそんなことはお構いなしに、ただ淡々と歩を進める。そうして進んだ先に、あなたの目指すゴールがあるのではないですか?
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。