【ケアマネ談】人生に手遅れはない。あるのはその言い訳だけ

物思いの少女 転職

「人生に遅すぎることなんてない」

これは、このサイトの「メインメッセージ」の一つですが、先日、隣の席で友達に同じことを言っているおばちゃんを見かけてうれしくなりました。

今回はそんな素敵なケアマネのおばちゃんの話をします。

友達の人生相談に真剣になれる人

先日、フラッとランチに入った店でたまたま隣りになった人たちの会話の内容が聞こえてきました。

聞き耳を立てるつもりはなかったのですが、声が大きいので自然と耳に入ってきたのです。

そして「おお、いいこというなあ」と思わず感心してしまいました。

話の内容からすると、2人は別々の居宅介護支援事業所のケアマネージャーのようで、一方が相手の今後の身の振りかたについての相談に乗っている様子でした。

会話から、相談しているケアマネAさんは47歳で、相談を受けているBさんは53歳ということがわかりました。

どうやらAさんは働いていた職場をやめて6ヶ月経つのに、何も始めていない自分に焦っているようです。

Aさんはその間、自分自身何がしたいのか分からなくなり何やら自分探しの旅に出ていたとか。

「それで?何かやりたいことがみつかった?」とBさん。

下を向くAさんに「それはただの旅行じゃないの?」

「考えるのが面倒で現実逃避しただけなんじゃないの」

と続けます。

相当な信頼関係がないと、なかなか大人同士でここまではいえないでしょう。

いや、そもそもこんなに真剣に他人の相談事に意見する人を久々にみたのでうれしかったです。

自分探しの旅に出かけると何か変われるのか

空港のロビー
自分探しの旅に出かけてなかなか帰ってこない人がいます。

あるいは帰ってきた直後は考えや話す言葉が変わっていても、1週間もすれば旅に出る前と何も変わらなくなる。そういう人を、私も身近で何人も見てきました。

私自身も社会人デビュー直前にバンクーバーへ逃避した経験があります。

「今いる場所から遠く離れた場所で一人になればきっと何かが見つかる」。

周りの友人たちも、そんなふうにいってタイやカナダやオーストラリアやインドへ旅立ちました。

でも、増えたのは海外旅行の思い出と記念写真だけでした。

自分探しが上手くいかない人の共通点として思うことは、本当の自分を「自分の外側」に探し求めていることです。

それだと、元の場所に戻るとまた同じことになるのです。非日常の中では何だか変化した気がしても、日常に戻ると何も変わっていない。

本当の自分は「自分の内側」に求めるべきものなのです。

いってしまえば、自分の部屋から出なくても「本当の自分」をみつけることはできます。

大切なことは、どこか特別な「場所」に行くことではなく「自分との対話」をすることなのですから。

どんな業界にも業界特有のカラーがある

構成員
私も一時期は介護業界にいたことがあるので分かるのですが、自分の施設が嫌になって辞める人の多くは職場は変えるけれど業種・職種は変えないものです。

施設や事業所を変わるだけで、介護業界から外へは出ることはきわめて稀です。回遊魚のように業界内で施設を1〜2年おきくらいでグルグルと廻っています。

「あの人、先月まであそこの施設にいた人だよね?」なんてことは日常茶飯事です。

3か月も経てば、全スタッフが総入れ替えしているような施設もある。スタッフ間の人間関係・利用者やその家族との関係・過酷な業務内容待遇面・シフト制勤務など不満や悩みの種は尽きません。

Aさんの辞めた施設は人間関係がかなり歪んだ職場のようでした。

長く勤めている1人のパートがオーナーと不倫関係にあるので、事実上そのパートが現場の頂点に君臨しているらしいのです。

いくら他の施設での豊富な経験や資格を持っていたとしても、自分より後に職場に入ってきた人間はイビリ倒すらしいのです。

その施設のことは、誰より自分が一番よく知っている上にオーナーの後ろ盾があるから。

だから、ケアマネも含めスタッフ皆がそのパート人の顔色を見ながら仕事をするというような状況だったそうです。

もし嫌われたりすると、分からないことがあっても尋ねられなくなる。

また、嫌われた人間と仲良くしていることで巻き込まれたくない人たちが次第に離れていくようです。

というわけで、そのパートに嫌われたら職場では孤立して終わり。そんな感じのとても歪んだ職場でした。

でも実際には、こういうことはその施設に特有の問題ではありません。

同じようなことは、どこの会社でも起きているのではないでしょうか?

そんな施設を追われるように辞めたAさんは自分の今後について悩み、かつての同業者であるケアマネのBさんに相談を持ち掛けたようです。

後悔している時間がもったいない

砂時計
「私は、自分自身のビジョンを達成するために去年施設をやめて53歳で次のステージへ移ったよ」

「ビジョン」や「ステージ」という言葉が出てくるとは思っていなかったので、私は思わずガン見してしまいました。

Bさんは、自分のビジョンを全うするために施設でのキャリアを終えて昨年ついに自分の施設を立ち上げたようです。

感心するAさんの目を真正面から見据えて、Bさんは続けます。

「私より9つ上の先輩も、62歳で先月起業したところだよ」

「もう少し早かったら良かったかな~とは言ってたけど、先輩はそれ以上もうグチグチ過ぎたことは気にしてない」

そこからはAさんが口を挟めないほど、Bさんが熱い思いをかつての同志にぶつけていました。

「あなたは私たちより若いでしょ。後悔は本当に時間のムダ!!」

「あなたも私もお互いあと何年生きられるか分からないけど、後悔して立ち止まってる時間が本当にもったいないと思うよ」

「居宅介護支援事業所の歯車になることを選んだのも自分、そこをやめることを選んだのも自分でしょう?」

さいごに

「自分の決断を後悔しては絶対にいけない」

「何があっても主体的に前を向かないと」

「時は流れてるんだからね」

そういってコーヒーを飲みほすBさんの横顔は晴れやかでした。

今回はたまたまケアマネージャの人たちでしたが、どんな職業の人でも同じことだと思うのです。いや、現在、社会人かどうかも関係ありません。

「人生に遅すぎることはない」のです。

そうは思えないという方はこちらの記事をお読みください。

「【転職・独立】年齢を言い訳にすることなく遅咲きの花となれ」

あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。

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