ストレスの発散方法には、良いものと良くないものがあります。
「買い物」は僕の場合には、一瞬の逃避行動にはなりましたが結果的には、ますますストレスを増大させるものでした。
買い物でストレスはスッキリするのか?
「ストレスがたまると、ついつい買い物をしてしまう」という人は意外に多いのではないでしょか?それも、今どうしても必要なものでなくても買ってしまう。
あるいは同じようなものを幾つも買ってしまう。そんな経験はありませんか?
ネットでやりがちなムダ遣い
今だと、仕事帰りや休日にお店で買い物というパターンより家でネットショッピングという人の方が多いかもしれません。それも、ゆっくりお酒でも飲みながら。
そんなリラックスした時間を過ごすことはストレス解消になるでしょう。でも、これが買い過ぎに拍車をかけてしまうのです。
お酒を飲みながらのネットショッピングあるいはネットオークションへの参加。
こういった行為は現実感が薄いために、衝動的に買い物をし過ぎて自責の念が生まれたりハマりすぎて多くの時間を浪費したりということにつながります。
ネットオークションは商品がより安く手に入る可能性がある分より多くの時間を浪費します。
オークションの性質
たとえばネットオークションには適正な「落札相場」というものがあって入札者は、その近辺での落札を目安に入札していきます。
相場より安く落札できたときはうれしいものです。落札者の立場なのに「儲かった!」とさえ思うことがあります。
しかし、たいていのオークションでは最終日の終了時刻直前は競り合いで値段がつり上がる現象が起こります。
自分のモノへの愛着
これは、それまでの最高価格入札者にある心理が働いているからです。
「マグカップの売値は買値よりも高い」という説があります。500円で買ったマグカップであっても、使い続けて愛着がわくとそれを手放すのは惜しいという気になるのです。
そこで「そのマグカップを売るとしたらいくらで売りますか」と聞くと大抵の人は1000円以下では売りたくないと言います。
モノの価値は、買ってからは下がっていくのが一般的なのに「自分のもの」という愛着があると、所有者の中では価値が増していくのです。
失いたくない心理
それと同じようにオークション終了間際というのは、最高入札者にとってその商品は「ほぼ自分のものになっている状態」なわけです。
それを手放すのはつらいので、他の入札者とラスト数分を競り合いどんどん値がつり上がっていくことになるのです。
競り合いの中で価格が相場金額を超えても、なかなか諦められません。
オークションというのはそういう性質のものです。結局、高値で落札してしまい後悔することも多いのです。
欲しいものがなくても買いたくなる
リアルでもネットでもショッピングに共通するのは「欲しいものがなくても、見ているうちに欲しくなる」ということです。
買い物をストレス解消法として捉えていると欲しいものがなくても、欲しいと思えるものを「探す」ようになります。
このように、買うことが目的化すると予算・時間ともに際限がなくなります。
物欲を刺激しないためには
この流れを断ち切るためには「見ないこと」です。しばらくの間は物欲を刺激する情報に触れないようにします。
物欲も食欲と同じで、視覚からの刺激の占める割合が大きいものです。見なければ「どうしても欲しい」とは思わないのです。
飲酒時の入札は禁止!
お酒を飲んだらパソコンの電源を入れないことも大切です。そうしていると次第に、今あるもので満足できる暮らしになっていきます。
ストレス解消法が新たな「ストレス」になるようなものではいけません。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。