「人間関係」や「心理学」「コミュニケーションスキル」に関して世の中にはいろいろなハウツー本が出回っています。
僕自身、そうした類のものを読み漁り実践してきました。
そのうえで、よーく分かったことがあります。それは、人間関係をよくするために一番必要な能力は「共感」なのだということ。
共感することと媚びるのとは違う
混同してはいけないこと。共感というのは、単に相手の言うことにいつも「Yes」で答えるという意味ではありません。
また、共感するのと媚びるのとは違います。共感とは、相手の立場や気持ちを察した行動をとるということです。
欧米には「自分を主張する」という文化があるように、日本には「他者を察する」という文化が古来より根付いています。本来、日本人はその能力に長けているはずなのです。
みんな認めて欲しがってる
人間は自分の意見に共感されるとうれしいものです。自分に共感してくれた相手に対しては好感を抱くはずです。
反対に共感されないと、自分を否定されたような気になり相手に対して苦手意識をもつようになるかもしれません。単純なようですが、それが人間の心理なのです。
相手をよく知ることから
共感するためには、相手のことを観察しよく知る必要があります。適当な想像ではなく、相手の感情にシンクロすることで生まれるのが共感です。
最初から上手くできなくてもいいのです。ただ相手をよく知り、共感してあげようとさえすれば。その意識を持てるようになれば良好な人間関係は必ず築けます。
共感力3つのポイント
共感力に関しては3つのポイントがあります。それを紹介していくことにしましょう。
1.鏡化
自分が相手を映し出す鏡になるということ。
承認する:
いつも一生懸命な後輩に「がんばってるね」と声をかける
評価する:
髪型を変えた女性社員に「それいいね!」と声をかける
これにより相手の承認欲求が満たされます。
2.理想化
相手が不安になった時に「大丈夫だよ」と頼りにさせてあげる。
- 部下が不安な時には「大丈夫。オレに任せろ」という
- 上司が不安な時には「大丈夫。僕らがやりますから!」という
自分を頼らせてあげることで、相手の心が落ち着くのです。
3.双子化
まるで双子のように相手に自分の気持がわかると思わせる。
- 「その気持ちわかるよ」と相手の心に寄り添う
感情にシンクロされると相手は気持ちが落ち着くのです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
共感力についてひと言でまとめるとすれば、「相手の心理的ニーズを見極めてそれに沿った声かけをすること」です。
相手が成果を認めて欲しそうならば「認める」。相手が不安そうならば「安心させる」。相手が疎外感を感じているなら「親近感を与える」。
共感力は驚くほど職場の雰囲気を明るくします。さらに、職場の雰囲気が良いとお客さんもお店のファンになってくれることでしょう。そして実績も評
価も上がり、自分の気持ちもさらに明るくなるはずです。共感力は、感情をコントロールする最強の能力といえるでしょう。
あなたの今日がほんの少しストレスフリーに近づくことを願って。